イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

ハカセな太郎

夏休みも残りわずか!

ほっとするような、

でも、長男が学校へ行ってしまうと思うと、

なんかつまんないような。

 

草取り仕事が立て込んでいたので、

長男を連れて出かけました。

10時にはお客さん宅でアイスごちそうになり、

玄関にいたメダカを観察する長男。

奥さんが不意に、

「うちのメダカ、タマゴ産まないのよねー。

 2匹しかいないし、両方ともオスかメスなのかもしれないわね。」

と言いました。

すると長男が

「メダカは、子孫を残すために性別を変えることができるから、

 2匹いればタマゴ産むと思うし、きっと、べつの原因があると思います」

と答えました。

これには奥さんもビックリ仰天。

私も、普段シャイな長男が、初対面の人にこんなにしゃべるなんてびっくり。

しかも得意の淡水魚うんちく(笑)!

 

孫より小さい小学生がうんちく言うのに興味が出た奥さん、

「ねえハカセ、原因なんなんだろう、メダカ増やしたいのに増えないから困ってるのよ」

とさらにけしかけました。奥さんも真剣です。

ハカセなんて言われちゃって気を良くした長男は鼻の穴をふくらませながらメダカの鉢をのぞきこみ、

「たぶん、この、貝が多いのも問題かも。

 それと、メダカのタマゴ見つけたら、別の場所に移してあげないと・・・・」

と、鉢を覗き込み、

「いっぱいついてる貝は、外来種で、サカマキガイと****(母ちゃん聞いてて忘れた)って言うやつで、

 もしかするとコイツが、メダカのタマゴを食べちゃうって言う説もあります。

 貝のタマゴは透明でゼリーみたいなやつだから、見つけづらいからとても増えちゃうし、ぜんぶ退治するのはほとんど無理。」

たしかに良く見ると、鉢には通常より多めの貝がひしめいています。

「赤ちゃんメダカは孵化したあと親メダカにエサと間違えて食べられちゃうので、タマゴ産んだときにすぐ見つけて、別の場所に移してあげないとダメです。」

と長男が言うと奥さんが

「たしかに、タマゴ生まれても、わからないままになっちゃって、別の容器には移してないのよ。それが原因ね!」

とやや驚きながら言いました。

原因が究明されて、大満足の長男(笑)

 

「ハカセ、ありがとう。

 お母さんこの子、面白い子ねー!!」

奥さんはしみじみ言って、

すっかり長男は”淡水魚少年”としてお気に入り登録されたのでした。

 

10時休憩のあと、また作業にとりかかり、

長男と並んで作業していたら、

 「おかーさん、酸素を一番出す草って、なんだか知ってる?」

と聞いてくるではありませんか。

「? ひまわり・・・かな?」

と私が答えたら、

「違うんだよ。水草なんだよ。水草は、取り込んだ二酸化炭素の2倍の酸素を放出するんだよ」

などと言うではありませんか。

「だから、水草を入れてあげれば、魚は元気ってわけなんだよ。」

そ、そうかあ・・・・!母ちゃん知らなかった・・・・。

今まで買ってやったいろんな魚の本、

飼育の本、

飽きずによく読んでいるよな、

と思ったら、

もしかすると長男の頭の中にはすべて記憶されているのかも。

「好き」っていう力はすごい。

本の内容なんて、覚えようったって覚えられるもんじゃありませんからね。

 

***

お昼で草取り現場を上がってきて、

長男と二人でお昼を食べていると、

「今日のバイト代、現金じゃなくていいからさ、魚が欲しいんだけど。

 午後から、J本田のお魚コーナー連れて行って欲しい。」

とな。

けっこう草取りも頑張ってくれたので、

イヤとも言えず、母ちゃん車を走らせ午後からJ本田。

長男は自分で店員さんをつかまえてきて

「朱文金、1匹ください。この、肥ってて元気なやつ」

と。

 

長男、どこまでも自分の趣味の世界に生きてます。