私の大好きな作家の沢木耕太郎さん。
昨晩見た夢からさめたあと、
著書のタイトル ”世界は「使われなかった人生」であふれてる”
という言葉が波のようにざぶんと胸に押し寄せました。
とはいえ。
じつは、この本は私は読んでいません。
沢木さんの、昔の本はいっぱい読んだけれど、
残念ながらこの本は、私が子育てしている最中に発刊されているので、
読んでいるヒマなしで読めず。
さてなんでそんなことを思ったかというと。
中学生~高校生のときのボーイフレンドで、
りすのようにくりっとしたカワイイ目の野球青年のTちゃんが、
びっくりするほど鮮明に夢に出てきたからです。
夢の中の私は、一体何歳だったのか?
ハイティーンだったかもしれないし、
20代前半だったかもしれないし、
でも、間違いなく、36歳の私ではなかった(笑)
いや、なんで出てきたかっていうと、
ということで野球場に行ったら(しかも、草野球!イチローが草野球!!笑 )、
フェンス越しにいたイチローが振り向いた!
あれっ、イチローじゃなくTちゃんだ!!
うっそー信じられない~
という夢(笑)。
書きながら自分で笑っちゃうけど。
イチローなのに背番号51じゃなかったー。
そういや背番号は10番って書いてあったよ。
10番っておかしいよなあ~~しかもTちゃんだって、背番号は7だったよ。
(駿足で、外野だったから)
でも、私に笑ってくれてるTちゃんの笑顔めちゃくちゃまぶしー!!
りすみたいな二重まぶたの瞳が笑ってるー!
歯も白いー!
それ以上私に笑顔を投げかけないでー!ドキドキしてたおれそうー!!
そこでふっと夢から覚めて(笑)
頭の中はまだ夢と現実とのほんとにわけのわからない場所でぼんやり。
時計を見たら午前2時。
ぼんやりした頭で、
Tちゃんのまぶしい笑顔を思い出しながら。
Tちゃんとあのまま付き合っていたとしたら・・・
いやそれは、”使われなかった人生”だなー
人生に”たられば”は、ないなあ~
Tちゃんも、36歳かあ・・・・
今頃お父さんになっているかな~
何の仕事しているんだろうな~
ちょっとおっさんになったかな~
私も笑うと目じりにシワだらけだしな~
Tちゃんはどうかな~
心の中は、桜の花が舞うように、Tちゃんの思い出と、
今どうなっているかなーという想像でいっぱいになりました。
風の強い卒業式の日に並んでとった写真や、
描いてあげた似顔絵やら、
まぶしすぎる青春の思い出~~~。
私の、”使われなかった人生”のストーリーは、
そっから先は、誰かが作る映画の世界に等しいです。
それは、私に限ったことじゃなく誰でもそうでしょうね。
誰も、見ることなんてない、
もしもの続きのストーリー。
あのとき、あの大学に落ちてなかったら、
あのとき、あの会社に就職してたら、
あのとき、あの人に出会っていなかったら。。。
あなたの「使われなかった人生」は
どのくらいありますか?