イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

思い出のストーブ

寒くなってきました。

まだまだ半そでもしまえない陽気ですが、

築年数のすごいわが家は真冬の大寒の頃は特に、台所が寒いです。

 

ガスストーブがあったらいいのにな~。

LPガスから壁のコードでつないで、(ガスオーブンやガス炊飯器があるので)

天板に、やかんものせられたら最高です。

欲しい、欲しいと2年くらい前から思ってはいるのですが、

いかんせん、子どもたちが危ない。

とくに夕飯時。

ゲートをしても危ない気がする。

そう思って、購入思い留まって早2年。

 

先日、ガスボンベでガス供給タイプのヒーターを生協で発見。

あ~これいいな~。

でも、やかんはのせられないなあ~。

でも、やかんのせるとかえって危ないよな~。

でもでも、災害時にこれあったら、

けっこう助かるかもなあ~。

載っていたのは、災害用品コーナー。

15000円かあ~。

こないだの筆耕のアルバイトの半分が吹き飛ぶなあ~・・・。

 

 

いろいろ考えているうちに思いだしました。

引っ越しのたびに、

災害用と思って、ずっととっておいた石油ストーブ!

あれは、どこにしまったっけ?

押し入れをガサゴソ探すこと1分。

あるじゃ~ん、昔ながらのストーブ!!

 

汚れも取りたいし、芯がまだいけるかも点検しようと思い、

分解してみました。

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多少サビてはいるものの、

芯はまだまだ大丈夫!!

クレンザーをつかって、あちこち掃除。

 

掃除していたら、思い出しました。

これ、私にとっては新婚時代の思い出のストーブなのです。

4月のエイプリルフールに結婚してすぐ、サムライくんの職場の異動で八ヶ岳に引っ越しし、

4月だというのに雪が降るようなとても寒い場所で新生活がスタートしました。

当時サムライくんは勤め人でとても忙しく、

夜は8時過ぎ。

築80年にもなろうかという大きな古い民家でたったひとりの新米嫁。

山なので、裏の竹藪の音しかせず、

車の音も一切しない。

使っていない二階はかつてお蚕さんをやっていたとのことで、

梁は煙蒸で燻されて真っ黒。

台所で一人煮炊きしていると、

その二階から今にも座敷わらしの一人や二人降りてきそうで、

なんだか本当にドキドキしました。

ストーブで暖をとりながら、煮炊きした二人分のおかず・・・。

薄給だったからあじの開き1枚を二人でわけたこともあったっけ。

ああ、貧乏でも楽しかった新婚時代の思い出。

10年近く放置されたふきこぼれの黒い汚れをゴシゴシ落としていたら、

その時の台所の様子が鮮やかによみがえってきて、

「このストーブ、また使いたい」

思わずストーブを抱きしめたくなりました。

 

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さて、ピカピカになったストーブ!

中のガラスの筒を入れて、前面に金属製のガードをつけたあと屋内へ。

 

帰宅した父ちゃんに、

「これ、懐かしいよね、新婚時代使ってたストーブだよ♪」

とルンルンで話しかけたところ・・・・

 

「覚えてない」

とあっさり。

 

ナニー!!!

私だけなのか、思い出があるのは!!!

だって、だってこのストーブ、

あなたの実家からお古を貰ってはるばる八ヶ岳まで運んだんじゃん!!(笑)

 

・・・でもね、冷静になってみると、覚えていない理由がわかりました。

当時、暖を取りながら煮炊きしていたのは、

夫の帰りを待つ私だけ、だったわけで、

父ちゃんは、このストーブのある台所にはほとんどいなかったってわけなんです。

覚えてないのはそのせい。

 

まあいいや、私にとっての思い出のストーブ。

私が大切に使うもんね。

灯油をまだ買ってきていないので、

火入れ点検は来週でーす。