イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

やっぱ茨城

再来週に結婚披露宴を控えた農大時代の友人Kちゃん。

招待状をもらってからわが家でも話題に出ることが多く

久しぶりに会いたいね!

と話していたのですが、

父ちゃんが昨日の朝突然、

「GWだし、子どもらどっか連れていくか」

とめちゃくちゃ珍しいことを言い出し、

「せっかくだから、Kの家行ってみるか!

 イチゴつくってるから、今の時期は家にいるかもしれない」

とさっそく電話。

家で仕事してるよ~、おいでよ~!

といい返事をもらい、

みんなで出かけてきました!

 

先月届いていた結婚式の招待状の住所をたよりに、

ナビで目的地登録すると、なんと所要時間2時間20分!

となりで見ていた長男が

「うへえ! 筑波山のあっち側じゃん! あれっ、海が近いよ!!」

 

そうつまり、県内でいちばん内陸部にあるここの市から、

太平洋まで行くということなので、

筑波山を越えて霞ヶ浦を越えて、

茨城県を横断する、というルートになりました。

もちろん、車酔い防止のためいつも通り母ちゃんが運転です(笑)

 

つくば市までは、通ったことのあるような道でしたが、

さすがに筑波山越えとなると私も未知の世界。

筑波山から先は、旧街道あり、農村部多々、市街地あり、そしてまた旧街道・・・

子どもたちは

「まだあ~? いつつくの~?」

「おやつ食べていい~?」

「お茶こぼした~」

そんなののオンパレード。

運転している母ちゃんはもちろんお子様対応不可のため、

父ちゃんがいちいちイレギュラー対応。

「オレ、保育士って120%向いてない!!」

保育士が不向きでも、4人も子どもがいるんだから笑っちゃいますよね(笑)

 

てんやわんや、やっとたどり着いたKちゃんち!

作業着に麦わら帽子をかぶったKちゃんが、顔じゅういっぱいの笑顔で両手を振って出迎えてくれ、

私も父ちゃんも、旅の疲れが吹っ飛びました!

Kちゃんと会うのは、4年前の別の友達の結婚式以来。

「あれー! この子が赤ちゃんだったときに会ったんだよなあ」

と娘の顔を見て、

「もうこんなに大きくなっちゃったんだ!! しかもそのあとに2人も増えてるし!!」

笑いながら驚いていました。

 

**ちゃんはどうしてる?

**はときどき会うよ、元気だよ、

**はこないだ子どもが生まれたよ、

父ちゃんとKちゃんは同級生のことをひとしきり話していたら、

Kちゃんが突然思い出したように走り出し

走りながら、

「ミッチャーン! みっちゃあああん!!」

とハウスのわきの農道を行ってしまいました。

私と父ちゃんがポカンとしていると、Kちゃんが走って行ったほうから

「こっちー!!」

と私たちを呼ぶ声がして、

父ちゃんと私は顔を見合せながら声のするほうへ行ってみると

なんと、同級生のミッチャンが軽トラの前に笑いながら立っていました。

私たちは全然知らなかったのですが、

Kちゃんとミッチャンちは目と鼻の先という距離で、

「家ん中から会話できるよ」というほど近い。

卒業以来会っていないミッチャンは、

ふたまわりほど”横に”大きくなっていました(笑)

ポケットからおもむろにスマホを取りだしたミッチャンは

「お~い、畑まで出てこいよ~」

とどこかに電話。

悠然と大空に泳ぐ3匹のこいのぼりの反対側から、

小さな男の子と、もう一人、男の子を抱いたお母さんがやってくるのが見えました。

 

「うわあ!! てるちゃんだあ~~~!!」

てるちゃんとミッチャンは農大時代から付き合っていた仲良しカップル。

卒業したあと結婚して、ミッチャンちで農家を継いだのです。

ミッチャンにも、てるちゃんにも、卒業以来会っていなかったので、

「うわあ~~久しぶりだ~~!!」

私も父ちゃんも嬉しくて胸がいっぱいになりました。

「こんな珍客、めったにねえからよお」

とミッチャン。

「おれさっき、こっから道路のほう見ていてよお、Kちゃんち誰か来たなーって思っていたんだよ。まさかの珍客だったとは!」

 

みんな、ほんとに当時は授業なんか寝てばかりで、

不良息子たちは日暮れとともに夜行性動物のように起きてきて寮で毎晩の宴会、

頭なんか、赤かったり黄色かったり。

でも、みーんな30歳になっちゃって、

ちゃんと結婚して、ちゃんと農家継いで、

真っ黒に日焼けして・・・・

ああ、えらいなあ、みんな頑張ってるんだなあ、

胸がじーんとしました。

 

Kちゃんちの応接間で、Kちゃんのおばさんがたくさん用意してくれたおやつの山に子どもたちは大興奮!

突然行ったので、Kちゃんのおばさんは多分、どこかへ買いに行ってくれたのですね。

買いに行くって言ったって、

ほんとに近くにお店の一軒もないような場所なのです。

ニコニコしながら子どもをかまってくれるKちゃんのおばさんに、

親戚でもないのに、突然やってきた私たちにこんなに優しくしてくれて、

ほんとに有難いなあとしみじみ。

 

飽きた子どもたちを海に連れて行くことになり、

Kちゃんからお土産でもらった、とれたてのイチゴをトランクに積み、

子どもたちも

「バイバーイ!!」

と大きな声でごあいさつ。

ああ、茨城にはなんにもないけど、

茨城には全部あるんだよ、

新鮮野菜に、山と海、それにやさしい気持ち!

 

そして海でおおはしゃぎの子どもたち

   ↓

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油断してると突然に大きめの波が来て~~・・・・・・

あっという間に、長男の半ズボンはびしょぬれに、

次男は波から逃げる間にすっ転んで、

Tシャツまで砂だらけ!

 

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はじめての海で、元気にあんよするチビ太♪

 

観光人気ランキング最下位の茨城(笑)

でもね、私の自慢の茨城です!!