娘、ニードルフェルトに夢中になり、
しょっちゅうトントン、トントンと何かを作っています。
先日はキットでのりすさんの制作でしたが、
今度はオリジナルで柴犬を作成。
それで、できたー!と喜んでストラップも自分でつけて、
筆箱のファスナーにつけていきました。
(写真撮り忘れたのが残念。めっちゃかわいかった。)
帰宅してどよん。
なんと、午前中早いうちに、その柴犬さんが行方不明になったというのです。
かばんの中も机の中も、通った場所も教室もぜ〜んぶ探したとのこと。
それでも出てこない。
というより、その柴犬さん、けっこう大きいのです。
チビ太の握りこぶしくらいのサイズはあります。
直径10cmくらいでしょうか。
だから、落ちていればぜったいに気がつくサイズなのです。
仲良しの友達も一緒になって探してくれたらしいのですが、
それが、どうやっても見つからない・・・。
なくなったのは、娘が特別支援の教室に行っている間とかいうことでした。
戻ってきたらなくなっていたとのこと。
なので、移動することもほぼなかったとのことでした。
こんなことを思いたくはないけど、人為的になくなったのでは・・・?
と娘は直感的に思ったらしい。
金具ごともぎ取られている状態だったらしいです。
もしそうだとしても、単なるいたずらなのか、
いわれなき恨みなのか、考えれば考えるほど迷宮入り。そしてどよん。
大事なものを持って行ってしまった自分も悪いし、
学校に関係ないものをぶら下げていった自分も悪い、
誰かにとられたかも、と人を疑う自分の心の狭さもいやだ、
と娘は自責の念にもかられたらしく先生にも私物がなくなったことを言い出せずに帰宅。
それでも、お気に入りのものがなくなったのですから当然へこみます。
しかも、前日に出来上がったばかりのものですしね。
落ち込む娘に、どうしてやるべかなーと母ちゃんも考えました。
落としたのかな、
いや、もぎ取られちゃったのかな、
う〜〜〜ん・・・いろんな可能性が考えられるけど、
でも、なくなったものが戻ってくる可能性は低い。
見つかったとして、もう原型をとどめていない可能性が非常に高い。
汚れてぐしゃぐしゃになった状態で、ロッカーの隙間とかから発掘されるパターンでしょう。
「柴犬さんのことは、忘れちゃおう。
材料はまた母ちゃんが買ってあげるから、また作ろう。」
そう言うと、娘は少し心の整理がついたようで、
「そうする」
と納得してくれました。
そして、
「一緒に探してくれた仲良しの友達にも、作ってあげることにする」
とも。
おおーそれはいい考えだ!
「そんでもう、学校にはつけていかないことにする」
うん、そうしたほうがいいよ。
奇しくも翌日に学校生活アンケートがあったとのこと。
まあ、有り体に言えばいじめの早期発見のための調査ですな。
そのアンケートに「ものをとられた」という項目があったので、
娘はそこに○を付けたと言っていました。
そして、「具体的にそのことについてしてもらいたいことはありますか」
という設問が続いていたので
「先生が、みんなの前で”人のものをとると、とられた人はすごく悲しい気持ちになるので絶対にとらないように”と話してほしい」
と書いてきたとのことでした。
落としたのか、とられたのか、
そのへんも全然わからないしこのあとも解決する気がしないけど、
娘は、一緒に探してくれた友達が翌日登校してすぐに
「見つかった? 一緒に探そう」
とまた言ってくれたのが嬉しかったと言っていました。
他のクラスメイトにも「こういう落とし物知らない?」
と聞いて回ってくれたとのこと。
落ち込みはしたけど、人の気持ちがわかる人間へと、ちょっとステップアップしたのなら、
それも勉強だったのだなと感じているところです。
母ちゃんとしては娘がアンケートで
「”柴犬さんを返してほしい”」や
「”とった人を罰してほしい”」
ではなく
「”ものをとると、とられた人は悲しい”」
と主張していることにちょっと胸を打たれました。