イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

小川糸、瀬尾まいこ

最近読み終えた本。

『ライオンのおやつ』小川糸著

以下あらすじ(Amazonより)

余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに決めた。そこでは毎週日曜日、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があった―。毎日をもっと大切にしたくなる物語。

 

 

良かったです。読みつつ泣かされました。

テレビドラマ化されるそうですね。人気作品なんだね。

いかにして生きるか、死を前にしていかに生きるか。

死を扱っているだけに好みは分かれるかもしれませんが、

本の中に引き込む力が素晴らしい。

小川糸ワールドさすがです。

物語の中で流れるあたたかい空気感が、もうなんとも。

自分まで瀬戸内海にいる気分にさせられました。

 

実は私と夫は新婚旅行は四国一周だったんですよ。車で四国をひとめぐり。

行きは倉敷から入り、高松からフェーリーで小豆島。

お次は土佐に入り、桂浜で坂本龍馬

愛媛で旧知の友人に再会して泊めてもらい、松山で道後温泉

今治から今度は徳島へ。徳島では友達の友達んちに泊めてもらい(笑)、

戻りは鳴門海峡から淡路島。

海の幸とうどん、そして酒のおいしかったこと!!

あまりに瀬戸内海がステキで大好きになり、

数年後、娘が生まれて家族4人になってからも家族旅行で

岡山瀬戸内市牛窓、という場所に旅行したことがあります。

牛窓は、日本のエーゲ海と呼ばれているそうですよ。

ホントに素敵な場所でした。

 

そんなわけで、この本は瀬戸内海がいかに素晴らしいかがほんとに伝わってくるいい作品。

ドラマ化に向けて、ロケ地はどこなんだろうなあ~。

ちなみに食べ物の描写がすばらしくて、

本からおいしそうなにおいが立ち上ってくるようでした。

 

食べ物の描写と言えば瀬尾まいこも負けてない。

これまた最近読んだ本の中で良かったのは

『戸村飯店青春100連発』。

これよかったな~~

年子の兄弟「ヘイスケ」と「コウスケ」の、

タイトル通りの青春物語!

この兄弟、育ちが下町の中華飯店なんですよ。

冷静でモテるけど、たいしてオモロない兄、

ガッツが何よりで体当たりのオモロな弟。

お互いにお互いを批判してるんだけど・・・・

という、兄弟のよくある気持ちが丁寧にかつ、

脇役の人たちの個性をからめて描かれています。

正反対の性格の兄弟なんですけど、

お互いが、お互いのことを誤解しながら

めっちゃモメつつ同じ部屋で暮らしていて、

ついに兄は大阪から東京へ進学で出ていくんですが・・・

ストーリーが、章ごとに主人公が入れ替わって展開されていきます。

大阪と東京の比較も面白い。

ちなみに作者の瀬尾さんは大阪出身なんだそうです。

 

 

かつて若者だった大人が読んで

「そうそう!そうなんだよな!!」

と言いたくなること必至。

若い時はこんなんだったよ、と言いたくなる。

 

タイプの違う2冊ですが、

どちらも良かったです。

機会があればぜひどうぞ!オススメ♪