昨夕、スイミングバスから降りてきたちゅーたんと娘。
ちゅーたんのいつもと様子が違う。
アレ？と思ったら、バスに一緒に乗っていた高学年の子が降り口に出てきてくれて
「大丈夫ですか？」と心配そうに私に声をかけるではありませんか。
何があったのか状況がよく飲み込めないでいると、
その子が「後ろの席で、同じ一年生の子とケンカみたいになっちゃってたんですよ」
と教えてくれました。
はあ？こんなせまいマイクロバス内でケンカ？！
見れば、ちゅーたんは声を噛み殺しながら布マスクに涙をびっちょり溜めていたのです。
じつはちゅーたん、これまでもよく、スイミングから帰宅すると
Sがさ、おれのこといじめてくるんだよ、
と漏らしていました。
他校の子で同じく一年生。
コロナ自粛のあいだはまったくスイミングに来ていなかったので平和だったのですが、
どうも６月から復帰したらしい。
スクールでは同じクラスらしく、帰りのバスもいっしょ。
・・・実はこの子は私のパート先で３月まで年長だった子。
当然ながら私もよく知った子で、保育園当時はおとなしくてよく泣く子というイメージでした。
運動会の鼓笛も、発表会の劇もまじめに一生懸命取り組む子。
おもちゃの取り合いでもめている時に、保育者が仲裁に入ると、
怒られてもいないのに叱られたと感じて泣くような子でした。
ちゅーたんから初めて「プールに突き落とされる」と申告を聞いたときは信じられませんでした。
そして昨日、成り行き上バスの隣同士になってしまい、
そうしたら「てめえみたいに弱いやつは簡単にぶっ殺せる」
などと文字にするのもおぞましいほど物騒きわまりないセリフを吐いたのち
突然上から乗っかって髪の毛をひっつかんで何本も抜いたというのです。
補助席をわざとちゅーたんの足の上にガツンと落とし、ちゅーたんは足に傷をつくっていたこともわかりました。
子ども同士とはいえ、プールの水にたびたび突き落とすのはどうかと思い
ちゅーたんも一緒にふざけている？と問うてみたところ
背後から来て突然落とすのだそうです。
娘もスクールに通っているので、娘も弟の様子を気にしてみてくれていて、
「ちゅーたんは何もしてない。先生が見ていない隙を狙って落とすんだよ」
と証言してくれました。
「私も、アッ！と思うけど自分もその時は遠い場所で泳いでるしどうしようもない
プールから上がっていじめられてるときはいつもダッシュで行くけど」
とな。
ありがとう、姉ちゃん！あんた、正義感だけは昔から強い。
・・・しかしやっぱ背後から突き落とすってのはこわいな、
ふちに頭でも打ったら大変だよな。。。
と思っていたら話を聞いていた父ちゃんが猛然と怒り出し
「スイミングに電話する！救急車騒ぎになってからじゃ遅い！！」
確かにそうだねー、子どものケンカで片づけられないレベルかな。
いや、ケンカというか一方的にやられてるってことか。。。
先生が見ていない瞬間を見計らってやっているってのも陰湿だな。
父ちゃんが
「電話する！相手のフルネーム教えろ！」
と吠えたのですが、感情的な言葉で大変なことになりそうなので止めて(笑)
代わりに私が電話しました。
子どものケンカで取るに足らないことなのだけれど、
事故につながりそうなので電話したこと、
プールサイドでのこと、バスの中でのこと・・・
電話の向こうの事務員さんも、目が行き届かず申し訳ありませんと謝ってくださり、
この事務員さんは当事者じゃないのに申し訳ないなと思いながら私も話をしました。
クラスの先生と、バス担当の方によく話して、
今後、注意して気にかけていくようしっかり伝えます、特にプールに落とす件は本当にあってはならないことなので、とも言ってくださいました。
余談ですがちゅーたんがバスから降りて事情が判明したあと、
バスの運転手さんがそれを知ってびっくりして「大丈夫ですか？！」
と私にも声をかけてくれました。
（運転手さんは運転に集中しなきゃならないので、バス内のごたごたに介入できない。
しかも、うしろのほうの席の出来事だったので、まったく様子がわからなかったらしい）
それで、運転手さんもさすがに怒って、
「ケンカする子はバスに乗せないよ！」
とSを叱ってくれました。
私も、一瞬迷ったけど親心というよりは保育士魂に火がつき、
バスの乗り降り口から２段ほどバス内に踏み込んで
後部座席でバツが悪そうにこちらを見ているSに向かって
「Sくん、先生（←私のこと）見てるよ！先生んちの子に、やさしくしてね！」
とちょっと毅然として言うと、
Sは若干ヤバイと察したのか、伏し目がちになってこちらを見ていました。
は～あ。
パート先の卒園生に、自分ちの子がいじめられるとは。
ちょっと複雑です。
