イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

まさかの替え玉登校

昨日は5月になって初の登校日。

やっとやっと学校が始動。

ちゅーたんに至っては新入生臨時登校という名の簡易入学式以来ですから、

まあ、初めての登校日みたいなもん。

 

で、予感はしてたんですけどね。

前日からすでに「行かない」宣言。

やっぱり。

長男や娘はすっかり登校準備万端で、

当日朝なんかいつもより1時間も早く起きてきて。

おお、えらいね~なんて言っていたら、

いつまでも起きてこないヤツ1名。

 

すでに朝食を終えた長男と娘が叩き起こしに行って(笑)

ぎゃあぎゃあケンカになり、

起きてきたはいいけど「ぜったい行かない」、と言い張って

パジャマのままハンモックにぶーらんぶーらん乗り続けるちゅーたん。

どうにか着替えさせようと頑張るのは私ではなく長男で(笑)

ズボンを脱がして履き替えさせよとしてまたケンカになり、

最後は

「もう!なんだよ!!勝手にしろ!!」

とブチ切れていた。育メンも大変だねえ。

娘は、ちゅーたんの真新しいランドセルを二階から降ろしてきてやり、

筆箱をチェック。

「あ!ぜんぜん削ってないままじゃん!」

一度も削ったことのない鉛筆が、これまた名前もなく入っているだけ。

それにすべて名前を書いてくれ、削ってくれました。

さすが~。細かいこと大好き人間!助かるわ~。

 

さて。

そうこうしているうちに登校時間は近づく。

ちゅーたんは梃子でも動かなさそうなので、

「先に行っていいよ。先生に会ったら、弟は母ちゃんが連れて来ますって言っておいて」

と言うと、上2人は

「リョーカイ!」

と言ってさっさと登校して行きました。

まだ、始業開始まで30分ほどあるな。大丈夫だ、と心で思う母ちゃん。

朝食抜きで登校させるわけにはいかないので、

とりあえず、おにぎりを作ってみる。

ちゅーたんは海苔が好きなのです。

でっかい海苔をまいたのを見せたら、受け取らないかと思ったけどやっぱり手が伸びてきた(笑)。

 

「なんで行きたくないの?怒ってないから言ってみな」

と私がたずねると

「つまんないから!」

との返答。

「えー、まだ1回も行ったことないのに、つまんないかどうかわかんないじゃん?」

「こないだ、入学式んとき行ったもん。座ってるだけでつまんない」

う~ん。たしかにね。学校は座るのが商売だからな。

「でも、今日はすぐ終わるよ。先生も待ってるしひとまず行ってみたら?」

「やだ!先生、ブタだもん!!」

ブタ!!

あんた、まだ20代の先生にそんなこと言って!!と思いながら千と千尋の神隠しの冒頭シーンがボンっと頭に浮かぶ。。。

「あのねえ、保育園のM先生やC先生にも、ブタって言える? 言っていいと思う?」

と言ったら、大好きだった先生二人を思い出して胸が痛んだ様子で黙り込みました。

 

ああ、あと20分か。

どうにか行かせよう。

どうするかな・・・・と思ったらチビ太が

「おかーしゃ~ん♪おれ、ランドセルしょえた~♡」

と満面の笑みで兄のランドセルを背負ってきた(笑)

黄色い帽子までかぶって完璧だ。

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そこで母ちゃんヒラメキました!!!

そうだ、この子を行かせるふりをして、どうにか学校までちゅーたんを連れて行こう!

 

「そうだちゅーたん!いいこと思いついたよ。

 チビ太に行ってもらおう。チビ太は賢いから多分一年生になっても大丈夫だよ。」

「え!!」

と言ったのはチビ太で

「行ってもいいのお~~~~?!!」

と嬉しそう(笑)

「いいよ。靴下はいて、靴もはいて。一年生は歯磨きしてから学校行くんだよ。

 歯磨きもしてね」

とどんどん指示を出したら、見事に準備するチビ太。

それを、驚きつつ見守るちゅーたん。

どうなるやら、母ちゃんはほんとうにコイツを俺の代わりに学校へ行かせてしまうのか・・・・?!という顔つきで。

「ちゅーたんのお名前が呼ばれたら、ちゃんと返事するんだよ」

と予行演習まですると、にわかに嘘が真実味を帯びてきました。

 

「本当に、先生に見つからずに行けるかどうか、学校まで送って行こう」

とちゅーたんを誘ったら、

オモロいこと大好きなちゅーたんは好奇心をおさえきれなくなったらしく、

ちゃっかりパジャマから着替えて靴もはいて外へ出てきました。

あと10分か!走るぞ!と思い

「学校まで競争ね!!」

と声をかけたら、ちゅーたんもチビ太も校門まで走る走る!!

 

見事、昇降口まで来ました。

検温のチェックのために先生が3名ほどいたのですが、

誰もが信じて疑わなかっただいぶサイズ小さめな新一年生の姿。

ほんとうにチビ太が行ってしまいそうになったので、

「いやいや先生、こっちは替え玉なんです!

 兄ちゃんが、ぜったい行かないってぐずったので」

とちゅーたんを差し出した瞬間、ちゅーたんが逃げようと・・・

と、先生もさすが!あっという間に捕獲!!

泣いてわめいてましたが、まあ、あきらめなさいとランドセルと帽子を昇降口に置いて、

母ちゃんとチビ太はダッシュで家へ駆け戻ったのでした。

 

***

午後、郵便局の駐車場で偶然に教務主任のS先生と会い、

今朝の話になり二人で大笑い。

「まさか、あっちから歩いてくるほうが一年生に決まってる、

 と信じて疑わなかったよ!」

と先生。

ちゅーたんはその後ほど「家に帰る!!」と泣いて暴れたそうですが、

30分もすると自分でも疲れたのか、教室に入ったらしい。

教室に入ったら入ったで、今度は机の下にもぐって出てこなかったようですが、

そんな様子を見てS先生は(去年後半だけ、娘の担任をしてくださったのですが)、

「そういや姉ちゃんもへそを曲げるとああやってよく机の下に入ってた!」

と笑いがこみあげたそうです。

 

 

大人の都合で2か月も休まされて、

大人の都合で今度は行かされるんだから、まあ新一年生も気の毒っちゃ気の毒。

そう思うと、なんだか叱れない母ちゃんなのであります。