イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

家庭学習も楽じゃない

娘が、勉強の課題を持って私のところにやってきました。

算数の課題です。

手に持っているのを見てすぐに

プリント少なくて良かったじゃん♪と思いました。

しかし・・・・・開いてみて絶句。

それは、自主学習のやり方を説明するプリントだったのです。

つまり、やり方を説明するプリント。いわば取扱説明書です。

娘が持っていたのは取扱説明書の束だったのです・・・。

で、気を取り直して「それを見ながらどうやるの??」と読んだら・・・

書かれていたのは、教科書を読みながらノートを作る作業の手順だったのです。

3行でノックアウト(笑)!

 

簡単に言えば、授業の再現ということです。

授業なら、ノートにまとめるにも先生の声掛けと、展開がありますね。

でも、今の状況だとそれがすべて紙の上@自宅。

書かれているのを読むだけでは、子どもには届きません。

ちなみにそれが、1回や2回ならまだしも、6回分以上あるのです。

娘も私も、音を上げました。

 

実は、3日前に偶然、ホームセンターの駐車場で同じ学年のママ友に遭遇。

うちの子と同じく、6年生と3年生の子がいます。

それで

「3年生の課題、ものすごく大変!」とそのママが言っていたのを思い出しました。

私はまだその時点では理科と社会のプリントしか見ていなかったので、

そうかな~?と思いながら話を聞いていたのですが、

なるほど、彼女が言っていた意味がわかった!!

 

じゃあ、6年生の算数の課題はどうなってるんだ?

長男はかなりの束のプリントを一日で仕上げてたよなぁ。

手抜きにしても早いよな、と思って確認。

6年生の課題は、設問に答えていくとまとめノートができあがる形式になっていて、

それをノートに貼り付ける形になっていました。

1つずつ、問いかけがつくられていて、

そこに対して1答していくスタイル。

それで最終的に理解に導くようになっていました。

しかも、裏面には理解を支えるヒントとスーパーヒントなるものが。

なるほど~。これならサクサクできるかもしれない。

それで印刷物そのものは多かったってわけか。

でも、問いかけが明確だから、答えやすい、ということね。

 

娘は算数はもともと時間がかかるタイプですから、

すでに集中力はゼロ。

これはまずい、と思った予感は的中、娘は頭から煙が出てきました(笑)。

先生に何を問われてるのかわからないから、

どこに反応していいかわからないわけですね。

 

***

翌日、担任の先生に相談の電話をかけました。

先生の熱意も、ご苦労も伝わるプリントで、頭が下がりますとしっかり感謝を伝えたあとで、

「これは、ユーザーレポートと思って聞いてください。

 モニターからのレビューだと思って。

 決してクレームじゃないんです」、と念入りに前置きして

先生、算数の課題、あれは無理ですね・・・

時間ばかりが過ぎて、理解が進まない。

何を問われてるからわからないから、答えられないです。

親も、「ここわかんない」と子どもから言われても、

どこがわからないのか、まずそこからわからない、という状態。

双方向リアルタイムオンラインだったとしてあのプリントが手元にあったら

100%完璧なサポートプリントなんですよ。

でも、親しかいない環境もしくは自分ひとりで家であれに向き合うとしたら、

通常の学校の授業では45分だったとしても、

倍以上の時間がかかります、と。

 

先生も、かなり手探り状態で作っていたようで、

相当悩んで作ったと正直におっしゃってくれ、

私の正直な感想を聞いて

「う~~~ん・・・・そうかあ・・・・」と唸ってしまいました。

たとえば、パソコンの操作がわからない、とサポートデスクに電話したとしますね、

それで、電話口でスタッフが説明してくれます。

でも、そのボタンが画面上のどこにあるかわからない、そこからつまずいている、

そういう状態と似ています、と言ったら

「・・・ああ、そのたとえ、ものすごくよくわかります!なるほど!」

と先生ナットク。

 

10分くらいお互いに課題について思ったことや考えたことをしゃべったあと、

「あれですね、ラジオで今、落語家が

 ”目の前でお客さんが笑ってくれないから、反応がなくて落語がやりづらい”

 っていう、先生もあれと似たような状態ですよね。」

と私が水を向けたら

「ああ、三遊亭鬼丸!」

と先生(笑)。

NACK5のね!!と二人で噴き出して笑いました。

子どもが、何を理解して、なにが理解できないか、

それを想像しても見えてこない、というのが今の状態だということがお互いにわかり

実際、どうしたらもっと改善になるか、具体的に今話そう、ということになり、

お互いにいくつか例をあげて、突っ込んで話をしました。

家庭では、集中力そのものを維持するだけでも環境面で難しいことも伝えました。

「後半にお渡しするプリントでは、おうちの人あてに

 ”できないところは無理しなくてかまいません”と一文入れますね」

と言ってくださいました。

こちらこそ、先生も無理しないで!

とお互いに日々のこの状況の苦労をねぎらいながら、

無理せず月末まで乗り切りましょうね、と言って受話器を置きました。

***

 

かなりおせっかいかなと思ったし、

うるさい親だと思われても仕方がないかなと思っていたものの、

お互いに、電話越しでストレートに話ができて改善点が見えました。

こんな状況、誰も彼も初めてですから・・・。

と、この話を父ちゃんにしたら

「先生になって苦労を知れ!と先生は思ってるよ(笑)」

と爆笑していました。

 

今日は、国語の課題を手伝います。

国語も、1時間以上かかるんだよなあ・・・・・。