イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

歯科のはなし

父ちゃん、数十年ぶりに歯医者に行きました。

子ども時代から行ってなかったんです。

ずっとずっと私に「行かなきゃだめだよ」と言われ続けてきました。

なんつっても、歯石がひどい。

歯周病になるよ。年寄りになって総入れ歯になってもしらないからね!」

と何年も言っていてついに先週、はじめての通院。

近所のスーパーの敷地内に新しい歯科ができて、

日曜祝日も割り増しなく予約も取りやすいので行くことに。

 

そして見つかった、親知らずの虫歯!

しかもかなりすすんでいたらしい。

「これは治療ができません。ななめに生えてます。

 隣の健康な歯もだいぶ傷んできてますから、親知らずは抜く必要があります。

 うちでは難しい手術なので、口腔外科に行ってください」

と速攻で口腔外科に紹介状(笑)

帰宅早々、

「いやだな~抜くなんてさぁぁ、ああ、憂鬱だあ~~。手術だってよお」

と繰り返し嘆く。

あの父ちゃんが(笑)。

80kgの大きな石を持ちあげてしまうオラオラガテン系な父ちゃんが、

歯一本で嘆く(笑)。

 

だからね~、言ったでしょ~~~、

何もなくても、30超えたら歯医者は年に1回は行くものだよ。

だいたい、歯が丈夫でなきゃ重いものなんて持てないじゃん

相撲取りは歯を大事にするんだってよ~

などなど、ここぞとばかりこちらも畳みかける。

それでも父ちゃん

「このまま、ほっといたら勝手に抜けねえかなあ?

 じじいになったら歯って抜けるだろ?」

ばか言ってんじゃないよ。

「あたしゃ痛い思いして4人も子ども産んだんだから、

 父さん、歯1本抜く痛いのなんてどうってことないでしょ!

 いらないもの大事にしてないでさっさと抜いちゃいな」

父ちゃん、黙って聞いてました(笑)。

 

娘もその日父ちゃんに連れられて一緒に歯科に行ったのですよ。

治療が大変苦手で、別の歯科ではこれまで毎回泣いて逃げ回ってばかりきた娘ですが、

その歯科は相性がいいらしく今のところ大丈夫。

衛生士さんも優しいので恐怖心が薄いらしい。

娘は父ちゃんが歯医者さんから説明されていることがさすがにわかったらしく、

「虫歯ってほっとくと大変なことになるんだ・・・

 あの父ちゃんが、歯抜くって言われたらなんだかオロオロしてるし」

と悟った様子。

それで娘は決心したようです。

「歯抜けババアになる前に、虫歯は治そう・・・・」と(笑)。

 

ああ、これこそが反面教師。

生きた教材、お父ちゃん!!

ナイスプレーです。

さて、抜歯はどうなるやら。波乱の予感。