イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

書をたのしむ

裏のおうちをお掃除して、娘とお習字。

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私が道具を出していたら、自発的にやりたいと言ったので、

手本だけ書いてあげたらせっせとお稽古していました。

なんて書きたい?

と聞いたら

「天気!」

と言ったので天気になりました。

なぜかこの子はやらされてやってる感が皆無で、

長男あたりは毎度悩み悩み書くのですが、

娘はさらさらっと書いてしまうんですよね。

性格によるものでしょうか。

思うに、案外とひらがなより漢字のほうが習字というのは書きやすいかもしれません。

「ま」とか「ね」とか「な」とかのむすびの部分は、

はっきり言って幼児や低学年には難しすぎる。

筆を指先で回しちゃうので。

 

昨日、放送大学の新年度科目を勉強していたら、

貝原益軒という、江戸時代の日本の教育学者が出て来て、

「手習い(習字)は漢文からはいるべし」

と言ったとのことがあって、

仮名はむずかしいのであとから、という風に言っていたと知りました。

習字ではひらがなより漢字のほうが教えやすい、

と感じていた私はそこでなんだか目からウロコ。

たしかに、ひらがなは漢字の一部が変化したものだから、

大元は漢字なのですよね。

貝原益軒の時代は、仮名は変体仮名が多用されていて、

これは昔の人の書状を想像してもらえればわかると思うのですが、

当て字的な仮名だったり、

みょうな崩しが入っていたりで、

単体としてのひらがながたいして重視されていなかったようです。

なので、子どもには難解な仮名より漢字を、ということだったようです。

漢字は象形文字ですから、

形からの想像もできるし、子どもにはなじみ深いかもしれませんね。

ちゅーたんも姉が書いていると習字をやりたがるのですが、

ひらがなより圧倒的に漢字を書きたがります。

こないだは「火」と書いてました。

漢字のほうが書きやすいそうです。

ひらがなよりも、とめはねはらいが、はっきりしているものね。

 

放送大学の勉強と、日常の一コマや自分がこれまで持っていた疑問などが

不意のときにリンクして

そでまで別々だったもの同士の回路がつながったときがいちばん、

「勉強、サイコー!」

と思える瞬間です。

これだから放送大学はやめられない。