イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

布書きの難しさ

近所で、「弘法さんに奉納する旗を一枚書いてくんねえか」

と頼まれた筆耕。

弘法大師の命日って4月21日なのですね。

地方にもよるのかもしれませんが、

命日の供養に、赤い旗を出す習慣があるみたいです。

4月21日って、私の誕生日の1日前じゃん。

弘法さん、なにか縁を感じるわ。

 

それにしても、布に墨か・・・・

悩ましい。

絶対に滲む。

サンプルで持参してくれた過去のものも、

墨が殆ど滲んでしまい、

けっこう無残です。

 

書道の先生(今は亡きお師匠さんの娘さん)に電話をかけ、

布に書くならどうしたらいいでしょうかね?と聞いたら、

「絶対にじむよね~。あ!今さ私、トールペインティングに凝ってるんだけど、

 アクリル絵の具なら大丈夫じゃない?!」

名案!

『墨』としか思っていなかった私は頭が固かった。

そうだ。学生時代に、アクリル絵の具でTシャツに絵を描いたことある。

 

てなわけでアクリル絵の具を調達し、

どのくらい布に水分をもってかれるか、古い布オムツで試し書き。

いやはや、布ってさすがに吸うわ。

濃さを2回ほど調整して

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作業修了。

ぐお~難しい。

もっと太く堂々と書きたかったけど、

絵の具を薄くすればにじむし、

濃くすればかすれるしで、これが限界でした。

布の繊維が筆を持ってこうとするので大苦戦。

伝統工芸品のシールが貼ってあるお気に入りの筆にアクリル絵の具を付けるのがためらわれ、

長男が学校で使っている筆を拝借したら、

穂先が割れていてさらに苦戦!!

あとで長男に「きみの筆借りたんだけど、筆が割れてたわ」

と言ったら

「よくお母さんあんな筆で書いたね。コウボウも筆のあやまりだね」

ですって(笑)

それを言うなら、「弘法筆を選ばず」だよ!!

 

弘法さんは筆の達人だったって言いますが、

「まだまだ修行がタリナイネ」

と弘法さんの声が聞こえてきそうな今回の筆耕でした。