昨日の昼のひとこま。
父ちゃんと二人での昼ごはん。
冬休みのあいだじゅう子どもたちとご飯食べていたので、
なんだか久しぶり。
その日は、私はクリーンセンターから戻ってきての昼の支度。
往復のあいだ約1時間、ラジオをつけて運転。
ダンプが古いので、AMラジオしか入りません。
「今日さ~、運転しながらAM聞いてたんだけど、
AMもなんかいいよね。昭和の香りがするわ。」
「あー、わかるな。おれも朝最近、武田鉄也の番組聞いてる。
AMでしゃべってる人は話が面白いよな。」
私が聞いていたラジオはその日は、
思い出の店の味、「私の五つ星」というコーナーで、
72歳のおじいちゃんが、45年前当時付き合っていた彼女(現在のそのかたの奥さん)が
「おいしいお店だったからぜひ行こう」と言って誘ってくれ、
二人で歩いて探したけれど見つけることができず、
その後も何度か試みたけれどたどり着くことができなくて、
45年間ずっと気がかりだった
『甑島(こしきしま)』というお店の情報をください、
という内容でした。
前週に、すでにこの内容が提示されていたようで、
昨日は一週間の情報提供を開示する内容。
何十年も前の電話帳を持っていたリスナーの方から、
「電話番号が載っています」
「テナントビルの地下階にあったようです」
などと情報が寄せられたり、
甑島というのは鹿児島の列島群で、
そのお店も「鹿児島名物と芋焼酎の店だった」、
など各情報提供でかなり核心まで迫れたにも関わらず、
さすがに45年前ということで、
テナントビルがすでにもうなかったり、
母体となっていた会社が倒産していたりして、残念ながら最後の一歩のところでわからず。
さらに情報を下さい、という内容で締められていました。
この話をしたら、父ちゃんは面白がって聞いてくれ、
「死ぬ前にその人たち、そのお店に行けるといいなあ~」
と。
私も、ラジオを聞きながら同じことを思いました。
今さらですが、私と父ちゃんは気が合います。
気が合うので、話が合います。
話が合わなかったら、結婚なんてしないですよね(笑)。
「私、大学時代はこんなに明るい人じゃなかったなー。ねえ?」
と言ったら
「・・・そうかあ? よくしゃべる女だなとは思ってたけど。」
父ちゃんの中では、あんまりイメージ変わってないらしいです。
みんなそうだと思いますが、恋人同士だったときは、
なんの用事がなくても、電話でしゃべりたかったものです。
15分でも1時間でも、ずっと話していられましたからね。
中学時代の恩師が、私が結婚するときに話してくれたこと。
「なんでも、どんなことでも、二人でよく話をすること。
言わなくても伝わっているだろう、と考えるのは、間違いよ。」
なんだかその言葉を思い出したランチタイムでした。