イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

事件発生@大五郎編

私が仕事から帰ったら庭に大五郎の出迎えの姿がなく、

ばーちゃんが散歩に行ってるんだな、と思ってました。

そしたら30分後くらいにばーちゃんが普通にやってきて、

「散歩行ってるの?」と私に。

え?

二人で顔を見合わせたあと、

「大五郎、いない!!!」と。

庭に確認しに行ったところ、大五郎をつないでいるワイヤーのようなものが劣化で切れていました。。。

ありゃー。脱走だわ。

 

二人で手分けして、いつもの散歩コースを探すことに。

と思ったら、チビ太、ちゅーたん、娘がすぐに帰宅してきて、

「え、なにごと??」と。

大五郎を探しに行く、と伝えると3人ともすぐに臨戦態勢でランドセルをほうりなげ自転車にまたがりました。頼もしい!!

 

大五郎の散歩コースは、国道を挟んで右回りと左回り(山手線か!)があります。

で、私とチビ太は水田コースの左回り。

ちゅーたんとばーちゃんは畑コースの右回り。

娘は自転車でコース外を見回ることに。

 

でも、どこにも大五郎の姿がありません。

畑で大根抜いていたWおじちゃんにも聞いてみたけど、見ないなあ〜〜と。

でも思い出したように、

「あ、そういやハチミツ屋の犬が少し前に啼いてたからあっちのほういるかもよ」

と。

「見つかるといいね、見つかったら大根取りに寄りな〜〜」

と声をかけてくれました。

 

ぐるりと一回りしたあとハチミツ屋の裏山も見てみたけど、大五郎の姿はなし。

そのまま右回りルートにも移動し、逆方向から回ってみたけれどやっぱりいない・・・

 

途中で、いつも犬の散歩しているおばちゃんと会ったので、うちの犬知りませんか、

紐が切れて逃げちゃって、と話したら親身になって聞いてくれましたが、

残念ながら今日は見てない、とのことでした。

 

90分ほど歩き回ったけれどやっぱり見つからず。

子どもたちも自転車で色々行ってくれました。

いちばん丁寧に見回ってくれたのはちゅーたんで、

挟んで見回ったほうが早いからと逆方向から何度も見てくれました。

 

やっぱり私は左回りが有力なような気がして(民家が少ないため人間との遭遇率が低いので、臆病者の大五郎が歩き回るにはちょうどいい)、

軽トラに乗り換えて左回り。娘も乗るというので、視力のいい娘を助手席に従えて再び捜索開始。

 

と・・・!!ついに見つけた。犬らしき影。

ちょっと遠いし枯れ草の中にいてわかりづらいけど、耳の形が大五郎だ!!と私と娘。

茶色い枯野に茶色い犬なのでわかりづらいけども、

人間に連れられてもないでウロウロしてるあの犬はきっと大五郎・・・!

ついに見つけた〜〜

とはいえ、私の軽トラと大五郎のいる地点は軽く200〜300mほどあります。

娘が、おやつを見せながら「だいちゃーん!おやつだよーー!!」

と叫ぶと、大五郎がこちらを見ました。

チャンス!

大五郎のほうから来てくれるという期待MAXでおやつのジャーキーを振って見せるも・・・

 

自由を満喫中の大五郎、野良の血が騒いだのか、急に180度方向転換!!

距離は縮まるどころか、大五郎はすごい早足でスタタタターーーーと歩いて行ってしまった・・・・

しかも、それがちょっと笑っちゃうことに、走って逃げるんじゃなくて、

気配を消して(本人はそのつもり。でも全部見えてる)早足で逃げ去ったのです・・・・!

「あ、聞こえないふりしよ〜〜〜」とでも言いたげな雰囲気で。。。

 

くーーー!もう!!!せっかく見つけたのにぃぃ

そのあと、「このエリアにいた!!」と他の自転車捜索隊にも連絡し、みんなでそのエリアを更に1時間ほどくまなく回ったのですが結局日没まで大五郎の姿を確認できず。

「もう暗くなったし私達も危ないからしょうがないね。そのうち自分から帰って来るかも」

と言って撤収しました。

しかしまあ、上から鳥のように見ていたら、大五郎と、それを探す私達のなんと滑稽なことか。

きっと、全部をGPSみたいので地図上でピコーンピコーンと追ってるのを画面で見てる人がいたら、この追いかけっこは滑稽だろうな、と思いながら探し回りました。

 

さて。すっかり夜になって。

「今夜は一番の冷え込みらしいよ。大五郎は何してんのかな・・・」

などと話していて。

そして父さんが7時頃に何気なく外の様子を見に行ったら・・・

懐中電灯で照らしたその先には、すでに小屋で丸くなってる大五郎の姿(笑)

父さんの照らす灯りに「何すか?こんな時間に?」と言いたげな顔をされたとのこと。

大五郎、自ら帰宅(笑)

 

ワイヤーを付け替えて、一件落着。

事故にもあわず、無事に帰ってきて良かったです。

やっぱりわが家がいちばんや、とかいうなんかのCMがあったけど、

大五郎さん、もうここが家なんだね。

前の脱走のときとは違うな、ちゃんと帰ってきてくれたとなんかみょうに私達も納得した今回の逃走劇でした。