イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

教習所 2

小雨がパラつく中、

昨日は初の実車教習。

もう、出かける前から緊張しちゃって、

クラッチなんて踏めるんだろうか、

とか、

乗り越したら4千円・・・

などなど、珍しく心配ばかりの私。

だいたいこういう時、なるようになるさ、

と思うのがいつもの私ですが、

心のどこかに

「父ちゃんにからかわれるのが悔しい」

などという雑念が入りこみ(笑)

珍しく、けっこうな緊張度合。

 

さて、いよいよ教習開始のベルが鳴ると、

背の高い50歳手前ぐらいの教官がおいでになりました。

名前に見覚えはあるな。

当時からいたと思うな、

と記憶の糸をたぐるも、

あまり記憶はナシ。

おそらく、あまり教えてもらわなかった教官だったのでしょう。

さてそんなことはどうでもよし、

私はまずは助手席に座って、操作を学びます。

「これ、クラッチね。そのあと、ギアがニュートラルになっているかどうか、

 横にふってみる、横にふれれば、ニュートラ

 特に女の人は、クラッチが床いっぱいまで踏めるとこまで椅子を前に出してね」

と教官が言うのをじっくり観察しながら聞きます。

「じゃ、まずは乗って見せるからね」

教官が発車させた車で場内一周。

カーブ減速、徐行標識、直線は速度30km。

建物は新しくなったけど、コース全然変わってないわ~~~!

などと思っていたら、発着所まで戻ってきて

「ハイ、交代。今度は運転席。」

と促され、運転手交代。

 

どわ~~~~緊張する!!

と思ったらそのままそれが言葉になって口から出ていて

教官にかなり笑われました(笑)

「まず、発車前に、ニュートラからギアを入れる練習をしよう。1に入れて」

がこん。

「入ったかな?」

「はい!おっけーっす!」

「つぎは 2」

がこん。

「入りました!」

「じゃ、3」

が、が・・がこん。

「2から3がいちばん使うけど、間違って5に入りやすい。はい、次4」

がこん。

「入ったかな? 次は2」

ぐ・・・がこん。

 

こんな調子。

はたして、間違えてギア入れちゃったらどーなるんだべ?

と思いながらも、

「よし、じゃあ免許も持ってるんだし、走らせよう。

 とりあえず、1に入れて発車!

 周囲確認、バックミラーよし、サイドミラーよし、後方確認!」

な、なつかしい!!

 

エンストしてなるものか、エンストは武士の恥と心得よ(そんなこと誰も言ってない)、

と思えば思うほど手は汗でだくだくです。

ひとまず、クラッチとアクセル、ブレーキの練習で、

とろとろ、とろとろ、なめくじのようにクラッチ繋ぎの練習。

クラッチを一気に離すとエンストするから、半クラを長く続ける。

 その間に、すこうし多めにアクセルを踏めば繋がるから」

と教官に言われ、

「了解でっす!!!」

と威勢よく返事はしたものの、

脇の下は汗タラリ。

「いきます!」

「おう、いいよ」

・・・はたして

ぶう~~~ん!

「は、走ったぁぁぁ~~~」

と嬉しそうに言ったら

「よかったな~~~おめでとう~~」

と笑われました。

 

それから30分間延々、

外周のいちばん外の部分を、

減速、加速のギアチェンの練習。

おっかなびっくりで直線で30km出せない私に

「免許持ってるんだから、30kmくらいびゅーんと出しちゃってよ」

と笑いながら言う教官。

「わ、わかっちゃいるんですけど・・・・」

と言いながら

クラッチ、ギアチェン・・・・徐行、ブレーキ・・・・」

ともう、一人言丸出しで必死で練習(笑)

慣れて来ても、うっかりすると3じゃなく5に入っちゃうし、

緊張の連続。

しかし、教官は退屈らしく、

「そんでもって、なんで限定解除に来たの?」

と質問され、

必死でギアチェンしながら

「はい!父ちゃんが造園屋で、トラックを私に乗れって言うもんで!」

と答えたら

「え~造園屋かあ! 独立してやってんの?」

「はい! だから、めっちゃ貧乏です!!子ども4人もいるし!

 だから、乗り越しなしで頑張ります!!」

「ぶははははは! そりゃ大変だ」

大笑いはされたものの、最後には

「ちゃんと形になっているし乗れているよ」

と言ってもらい、

見事、乗り越しなしでハンコ押していただけました!!!

よかったあああ~~~~

 

さて、連続で2時間教習。

次は別の教官がやってきました。

物静かで真面目そうな教官。

「じゃ、助手席乗ってください」

と促されて場内に出ると、いきなり

踏切、車庫入れ、S字、クランク、坂道発進・・・・・!!

気になる足さばきにずっと注意して見る私。

「先生!(慣れていないせいで教官という言葉がすぐ出ない 笑)

 それって今、半クラですか?!」

「今、アクセルどのくらい踏んでますか?! ちょい、くらい?」

などなど質問しまくり(笑)

車庫入れに至っては、”断続クラッチ”などというではありませんか!

断続クラッチは、踏んだり、ゆるめたり、ということなんだけれど」

と言いながら教官は車庫入れしてみせます。

ひえ~!と思いながら足元をじっと観察。

半クラと、クラッチを連続して使うってことですか?」

と聞いたら、

「そうそう。」

とあっさり。

・・・・で、できるんだろうか。

「車庫入れしながら、今、アクセルどうなってます?」

「ちょっとだけ、踏んでいるね。」

「りょ、了解です・・・・」

 

運転手交代。

「いきます!」

と威勢よく自分に声をかけると

「はい、どうぞ」

と真面目な返事が助手席から(笑)

「ありがとうございます!」

と声だけでお礼を申し上げ、顔は後方確認です。

直線加速、徐行・・・・などなどあって、踏切。

窓開けて、ローに入れて・・・

OK!

 

「そんで、次はいきなりの車庫入れっすね!」

「そうそう、6番入ってください。」

あたいはねー、車庫入れは大丈夫だよ!ただし、オートマの場合ね!

と思いながら、

断続クラッチなるものに挑戦。

踏んで、ゆるめて、踏んで、ゆるめて、の連続。

おーし!!!イッパツで入ったー!!

と思ったら

「道路に車体が出てるので、もう少し、バックしてください」

と言われて、20cmバック(笑)

 

そのあと、S字、クランクも断続クラッチで乗り切り、

恐怖、坂道発進

気合いが入りすぎちゃって、坂道だいぶ頂上付近まで運転しちゃって、

「うーん、あと3m、下がってほしいな」

と苦笑されました(笑)

おっかなびっくり、坂道でバックに入れて、

サイドギア思いっきり引っ張って、

発車しようとおもったら、

「ギア、バックのままだね(笑)」

と笑われました。

さあ、いざ仕切り直し、

サイドひいて、

クラッチ踏んで、

1に入れて、

アクセルはブオン!とふかして、

半クラ・・・・

サイド下ろす!

 

「走ったーーーーー!!」

と小さく叫んだら、

「うん、できたね。大丈夫。じゃ、そこ左折してください。」

教官、冷静っすね~。

 

最後の最後、発着所まで戻ってきたら安心しすぎてしまい、

ついオートマ同様、停止位置でブレーキをしっかり踏んでしまい、

クラッチの存在を忘れてエンストすること2回(笑)

でも、

「うん、乗れているね。」

とお次もハンコいただきましたーーーー!!!

「乗り越しなしなんて奇跡!」

と言いながら拝んで教習手帳を受け取ったら、

おとなしそうな教官がさすがに笑っていました。

 

明後日あと2時間!

母ちゃんの挑戦はまだまだ続く・・・・!