私、コーヒーの味がわからない人なんです。
それで、めっちゃ「お茶」党。
紅茶とほうじ茶がめっちゃすき。
父ちゃんは、コーヒー党です。
高萩の亡くなったお母さんがこれまたコーヒー党で、
帰省のときはよくコーヒー買って持ってった思い出。
父ちゃんもお母さんもやたらに苦いのがすきで、
なんつったって深煎り、イタリアンローストのなんとかっていう豆がうまい、
などとよく言ってました。
うちの父ちゃんがまだ農大生だった頃、
県庁に行く授業があって、その、県庁の最上階にコーヒー飲ませるところがあり、
そこで父ちゃんがお母さんへのお土産に買ったコーヒーが特別うまかったそうで、
生前、お母さんがよく「あれはうまかった」と言ってました。
懐かしい。
そんな私、コーヒーの味の違いがわからないけど、
父ちゃんがせっせとコーヒー飲むのでコーヒー粉はたびたび頼まれて購入。
いろいろ種類はあるけど、なにが違うの?そう思ってたある日、
「飲み比べバラエティーパック」みたいなものが売っていて、
「ほお~これならためしてみたい」
と思い、購入。ベルクでたまたま安売りしてた。
日替わりで何種類か試し飲み。
・・・!
コーヒーってそれぞれでこんなに味違うのね!!
ビールもね、ビール飲まない人にはなんのこっちゃかもしれないんですけど、
アサヒのスーパードライと、キリンの一番搾りは味が違うんですよ。
サッポロの黒ラベルももちろん違うんです。
(余談ですが私はキリンの一番搾りが最も好きです。)
パッケージの後ろにあったバランスチャートを見ながら、
好みだと感じたものをたどっていくと・・・
このどちらかが入っているものが好みだと気が付きました。
この2種類のコーヒー豆の特徴は
”酸味が強めで、苦みが少なく、香りがいいこと”
らしい。
ほおお~!!
私の姉もコーヒー好きで、
姉の住んでいる市内にコーヒーの問屋があり、小売りしてくれるとのことで
以前、店の場所を聞いたことがありました。
これまで行ったことがなかったのですが、
父ちゃんの一番好きな「マンデリン」という種類のコーヒー豆を買ってきてあげよう、
とふと思い立ち、昨日行ってきました。
一歩店内に入ると、これでもか!というくらいのコーヒーの香り!!
なんといういい香りなんでしょう~
私、飲むより嗅ぐほうが好きだわ(笑)
そして壁一面に上から下までコーヒー豆!
驚いたことに、陳列されているのはすべて生の豆。
客の好みに応じてその場で焙煎してくれるのです。
コーヒー通と思われる年配のお客様が次々に来店し、
すでにみなさん、電話やネットなどで注文し、
出来上がったものを受け取るだけ、という様子。
ほお~。
注文のしかたがよくわからないので、先客の注文する様子を観察しながら
やり方を学ぶ私(笑)。
「この種類の豆を**グラム、焙煎(ロースト)は**で、粉(or豆)でお願いします。」
と頼めばいいとわかりました。
10分くらいで焙煎して、粉の場合はさらにそれを挽いた状態にしてパッキングしてくれるようです。
よおし!それじゃあ、豆を選ぼう!
父ちゃんのマンデリンを選ぼうと思ったらマンデリンだけで3種類ある。。。
う~ん。ここはやっぱり一番安いので(笑)
人間、上を知ってしまうともう下位へは戻れないからね(笑)
そして、せっかくなので自分のためにキリマンジャロも少量だけ・・・
と思ったらキリマンジャロも2種類あるじゃないの。
じゃ、これも単価安いほうで(笑)
おそるおそる注文する私に、店員さんは親切で、
焙煎の好みなどさらさらわからない私に、色々説明してくれ、
父ちゃんの好みを伝えると、じゃあこのあたりで、
と決めてくれ、粉でお願いします、と頼んだら
「ペーパーフィルターですか?ネルドリップですか?」
などとも聞いてくれ、
ペーパーです、と答えたら、承知しました!とのことでした。
適した粗さに挽いてくれるんですね。
そして、10分後にはパッキングされたマンデリンとキリマンジャロが!
おお~~~なんか、自分で育てた豆じゃないけど、
ちょっとオリジナル感あるのはなんなんだー。
自分好みのコーヒーをオーダーするってなんか特別感すごい!
いや、やってくれたのはすべてお店のかたなんだけどね(笑)
さらに言えば、遠い異国の地で豆を育ててくれた方々なんだけどね。
パッキングされたにもかかわらず
ずっと香ばしいにおいを放ち続けるコーヒーは、
帰路の車の中でもまるでお店の延長のように香り続けました。
さて、今朝そのコーヒーを待ちきれずに淹れた父ちゃん。一言。
「うんまっ! もう、市販のに戻れないかも・・・」
上を知ってしまうと、もう元には戻れない(笑)
でも、1杯100円程度のぜいたくだからねえ。
そのくらいのぜいたく、生きてるうちに毎日しておきなさいな。