運動会でもうなだれていたちゅーたんは、
家族の中で「運動できない組」だと思われていました。
だって、小さい頃から高い場所はダメだったし、
アスレチックなんかチビ太のほうが得意だったのです。
そんなちゅーたんが、ほんのちょっと練習したら・・・・・
自転車に乗れた!!!
それも補助輪なし自転車!!!
家族みんなびっくりです。
わが家は代々、補助輪というものを最初からつけないで自転車に乗せます。
すべてお下がりながらも、3歳でも足のつくめちゃ小さな自転車が2台あり、
それで練習します。
自転車に乗りたいのならば、必死でお乗りよ、
コケるのがイヤなら、自転車に乗るのやめたらいいよ、
というなんともスパルタ的な発想ですが、
これで、長男は3歳の終わりに、
娘も4歳になってすぐ、
あっという間に乗れるようになりました。
ちゅーたんの場合は、
友人宅からもらったお下がりのストライダーがあり、
長いことそれを乗り回していました。
ストライダーが功を奏したのか、
バランスを取るのがうまい!
自転車の練習をさせる初歩の段階で、
ペダルを取り除くのだ、という話を聞いたことがあります。
プロの人がそうやって指導しているのを、
テレビでやっている様子を見たこともあります。
ストライダーはつまり、ペダルのない自転車とほとんど同じですから、
ストライダーが良かったのかも?
まだ、走り出しが難しいので、ちょっとだけ支える必要がありますが、
ブレーキもかけられるようになり、仕上がり上々!
ちなみに今ちゅーたんが乗っている自転車は、
京都の長屋に住んでいたときに、
同じ長屋のおばちゃんのお孫さんが使っていたもの。
久しく放置され、パンクしてしまっていました。
お孫さんも大きくなってしまったので処分しようかな、
ということだったのですが、
これまたすぐ近所に面倒見のいいおっちゃんが住んでいて、
機械をばらすのの名人で、
「おっちゃん、自転車直して~~」
と当時4歳だったうちの長男が持って行くと
すっかり乗れるように直してくれました。
サビていたカゴまでラッカーで塗り直してくれ、
長男大喜び!
修理する様子を、おっちゃんのそばにしゃがんでずっと眺めている写真が今でも残っています。
おっちゃんは当時きっと70はゆうに超えていたと思います。
息子さんが八つ橋を作る会社に勤めているとかで、
ときどき大量の八つ橋をうちにふらりと持ってきてくれ、
翌日なんかに会った時に「昨日はごちそうさまでした!」
なんて声をかけると、
「なんや、ワスレタ~」
と言って決してお礼なんか受け取らず、
恩着せがましいことを嫌う人でした。
長男をつかまえては
「おっちゃんちの子になりや~」
と抱きかかえて遊んでもらい、ほんとうに可愛がってもらいました。
おっちゃんはモノのない時代に福井の田舎に生まれ、
京都に出てきて、若い時はタクシーのドライバーしていたとか。
きっと当時はお客さんからも人気だったんじゃないかな~。
おっちゃんが直してくれた思い出の自転車。
おっちゃん、元気かなあ。