イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

魚のほね

わが家は家族全員が魚好きです。

刺身も焼き魚も早いもん勝ちです。

 

さて先日、夕飯に「いさき」を塩焼きにしたときのこと。

私は娘とちゅーたんに魚を取りわけておりました。

ごはんといっしょに魚を食べたちゅーたんが、

突然に大きな声で泣きだしました。

アッ!と思ったときにはもう遅く、

「げほげほ、いたい・・・・いたいよおお、げほげほ」

と大泣きしながら口を押さえました。

そうです、魚のほねがのどに引っかかってしまったのです・・・・

人生初めての、魚のほねの痛み・・・・

 

私の、幼いころの思い出がよみがえりました。

サンマの小骨がのどに刺さってしまい、

寝るまで泣き続けたこと。

痛くて痛くて、ごはんを噛まずに飲み込めとか色々言われて全部やったけど

どうやっても取れなくて、

ほんとに悲しくて、泣きながら寝たこと。

それからサンマがしばらく食べられなくなったこと。。。

一瞬で思い出しました。

・・・・ちゅーたんも、魚が嫌いになっちゃうかも。

と心の中で慌てながら、

ひとまずどうにか取ってあげられないかと思い、

すぐに口の中を見せてもらうも、

「見えるわけねえな」と父ちゃんの言うとおり、

やっぱりそんな小さくて透明な骨は見えっこありません。

 

その間も泣き続けるちゅーたん。

ああかわいそう・・・

こんな時間に開いているの病院って言っても、

魚の骨で受診てのもなあ・・・

なんかいい方法、なんかいい方法・・・・・

とぐるぐる思っているうちに、ふっと思い出しました!

「うがいだ!!」

 

かつて、ほしいも村に派遣実習にお邪魔していたときに、

ほしいも村の長女ちゃんがアユの骨がのどに刺さってしまったことがありました。

お父さんがとっさに

「テレビで、うがいが一番いい方法だって言ってた!やってみな」

と言って、うがいさせたことを思い出しました。

やってみよう!!

ちゅーたんがガラガラうがいができるかどうかは不明だけど!!

 

「そんなんでとれるの?」

と家族がいぶかしむ中、

尚も盛大に泣いているちゅーたんを抱っこして洗面所に連れて行き、

「ガラガラ、ぺってやってごらん」

と言って声をかけたら、

泣きながらもやってみるちゅーたん。

子どもって、大人の言うことほんと信用しているんですねー。

けなげなもんです。

がらがら、ぺー

がらがら、ぺー

目じりに涙をためながら、一生懸命うがいします。

 

すると、2杯目のコップのときにちゅーたんの動きがピタリと止まりました。

「おかーさん、いたくないヨ」

私の顔を見て、ちゅーたんが不思議そうな顔。

 

「よかったああああ~~~~~」

と思わずさけび、ぎゅう~~~と抱っこして、

「良かったねえええ」

とちゅーたんと喜びをわかちあったのでした。

 

みなさま、魚のほねにはご飯飲み込むよりもまず、

「うがい」でございます!!

ちなみにちゅーたんは、お魚ぎらいにならずに、

食卓へ戻った後もいさきの塩焼きを続行しました♪