春にチラシまきをしたときに、
運よく奥さんにチラシを手渡しできたものの
「剪定はよそに頼んでいるから・・・」
と断られてしまったお客様から5月になってお電話いただき、
樹木消毒の依頼を受けました。
嬉しくって、現場の確認も私がうかがいました。
現場の確認とは、
木の大きさやついてる虫の種類や有無に加えて、
ペットがいないかとか、
収穫間近の果樹が控えていないかとか、
近隣の状況とかを事前に確認する作業です。
お客様宅の隣は家はないのですが、月極め駐車場でした。
駐車場の車が、お客様宅の生垣に突っ込むほどに近いので、
こりゃ、消毒の当日はお客様宅じゃない側に車をつけてもらうしかないなあ
(駐車場は、だいぶ広い)
と思っていました。
お客様いわく、どうも夜間早朝は2台くらいしか駐車していないとのこと。
それならちょうど良かった、2台だけ離れた場所にお願いできればと思い、
駐車場のオーナーの電話番号が看板に書いてあったので控えてきました。
消毒作業は、近隣が洗濯物を干すよりも早い時間、
つまり朝の5時とかのうちに作業します。
*月*日の早朝に消毒作業をしますので、
と、ご近所さんにも紙を持って声をかけに行ったりもします。
街場の消毒作業はあんがい気をつかいます。
日時が決まったので、駐車場オーナーに電話連絡してみました。
すると、電話に出た女性に
「駐車してあるお車に何かあった場合はおたくですべて責任をとってもらいますからね!」
と、いきなり啖呵を切られてしまいました。
私は呆気に取られて、一瞬、なんと返事をしていいのかわからなくなってしまいました。
駐車してある車に難がないように電話しているはずなのに、困ったなあ・・・・
早朝に利用しているかたが2~3台とのことなので、
早朝1時間だけでいいので、反対側の(お客さんの家じゃないほうの側)あいている場所に移動してもらいたい旨、丁寧にお願いしたのですが
「そうしてもらいたいならあなたがたが勝手に連絡しておやりになればいいでしょっ」
と取りつく島もありません。
挙句の果てには、「それでもお宅はあきないやっているつもりなの?」
とお説教まで始まってしまい、「お金をもらうっていうのはね」
なんて話になってしまい・・・・
何か私のいけないところがあったのかな・・・と落ち込みつつ、
私の電話の足元では、相手の殺気を感じたのか母のピンチを察したのかチビ太が盛大に泣き始め、
もうこりゃお手上げだ!と思って、お茶を濁して電話を切りました。
結論、消毒作業の了解を得られずでした。
はああああ~~~~~
世の中、ホントにいろんなひとがいるわあ・・・・
というのが私の感想でした。
業者慣れもしているようで、
私のようなヘナチョコな奥さんが事務対応なんかしているのも、
相手にとってはなんかしゃくにさわったのかもしれません。
結局、依頼くださったお客様に電話をかけ直し、
お隣で了解が得られなくて・・・・と話をしたら
「まあ、困ったわねえ・・・・どうしたらいいんでしょうねえ」
と奥さまもがっかりしてしまい、
私はもう、なんだか体がひとまわりしぼんだような気持ちになりました。
幸い、お客様はいい方だったので、
今回消毒は見合わせる、ということで一件落着しました。
それにしても、今回のことは堪えました。
でも、なにが堪えたんだろう、
決してなにか壊したわけでもないし、
ましてや駐車場の車に傷をつけたりしたわけでもないし、
なにがこんなにズシンときたのかな・・・・
その日一日、しばらく考えていました。
お客様の依頼をこちらから断らなければならなかったこと(こちらから断ることはほぼ皆無なので)、
それから、
駐車場オーナーが、驚くほどに不親切だったこと・・・・・
私は、人様には親切にするのが当たり前だと思って生きてきました。
でも、そうじゃないことをものすごく胸を張ってやっちゃえる人がいることに対する衝撃でもあったと思います。
親切ってなんだろうなあ~
むずかしいわ、
やさしいってなんだろうなあ・・・・
などなど、考え始めたらきりがなくなりました。
帰宅した長男に、
グチ半分で今日のことを話してみました。
なんて言うのかな~と思っていたら
「なんだよっ、すっげケチくせえ! 車移動くらい、頼んでくれてもいいじゃんかあ。1時間くらいなんでしょ?」
とのこと(笑)
よかった!なんか、そのコメントに尽きるわあ~
せめて、自分だけは人に親切にしよう、
子どもはそれを見てくれて感じてくれたらいい、
そう思った出来事でした。