イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

洗濯機

引っ越し前からここの家(旧祖母宅)で使われていた洗濯機。

8kgも洗えるから、これ使いなよーと叔父と祖母が、

そのまま置いていってくれました。

ありがたやーありがたや。

引っ越して2年。

何の苦もなくそれを使っていたのですが、

ここ1カ月前くらいから、「入」スイッチが調子が悪くなり、

何回もしつこく押さないと反応しなくなってしまいました。

他のボタンならまだしも、肝心要の入スイッチなわけで、

これが入らないと動きません。

 

父ちゃんも、スイッチのポイントを探したりして

「ここだ! ここ押せ、この左上の角だ」

なんて伝授してくれたものの、

ついについに動かなくなりました。

メーカー修理も考えましたが、

すでに製造から10年が経過。

来てもらったところで「基盤の交換」と言われるに決まってる、と父ちゃん。

しかも「交換部品がありません」となるだろうな、とも。

そうだろうね。近年は10年で部品は廃棄するらしいよね。

 

洗濯機っていくらするんだろう。

すると、心に浮かんだのはこの夏、山あいの集落に引っ越しをした友人Sちゃんの姿。

「川で洗濯してるよー」とのSちゃん。

・・・・アタクシもいっそこれを機に洗濯機というものをやめちゃおうか

などという崇高な気持ちも芽を出しましたが・・・・

 

ダメだ、私にはできない!

子どもの数が多すぎる!!

とすぐにその考えはボキっと音を立てて折れ(笑)

ごく近所にある電器店に出かけました。

 

こちらの電器店は、私が生まれる前から私の実家がお世話になっているお店です。

店構えこそ小さいですが、

とにかく人柄がよくて、アフターサービス抜群。

そんなわけで私の実家はずっとここにお世話になっています。

私の幼稚園時代、電子レンジというものがついにわが家に来た時も、

こちらのお店から運んでもらいました。

同じく私が幼稚園のときに購入した実家の二層式洗濯機。

信じられないことに、30年経ってもいまだ現役です。

 

さて、さっそく洗濯機のカタログを見せてもらうと、

なんと10kg洗える洗濯機なんてものがあると判明。

10kg!

コインランドリーみたい!!

「これ、いくらしますか?!」

と店長さん(私は昔からこの店長さんが大好き)に聞いてみると、

「ちっと待ってて~・・・」

と違うカタログを持ってきてくれ、

「・・・・・う~ん、これか? タテ型10kg税込12万円ちょっと、かな。

 現物あれば見てもらったらいいんだけど、ここにねえんだよー。ごめんね」

と店長。

 

12万円!!!!

再び胸をよぎる「川で洗濯」の文字。。。

 

「買ってもいいかどうか、夫に相談してみるので、

 今日はカタログだけもらって行ってもいいですか?」

とお店をあとにし、

現物を見に、そのまま大型量販店へ。

値段はさておき、10kgの洗濯機が実は巨大だったら困ります。

 

すると洗濯機コーナーにずらり並んだ洗濯機の中で、

日本製、と金色のシールを貼られたそれ。

お!他社製品よりコンパクトじゃないか!!

しかも日本製なのね。

買うならコレだ!!と腹が決まり、

夫でなくまずはじーちゃんに連絡。

「洗濯機が壊れちゃったんだけどさ、半額出してもらえるかなあ~」

するとじーちゃん

「ばーちゃんに聞いてみろ」。

ばーちゃんに確認したところ、いいよーとのことで

「10kgの、あれ下さい!!!」

すぐにそのまま先ほどの店長に連絡。

 

あーあ、買っちゃった、12万円(笑)

 

翌日の昼過ぎ、ついに運ばれてきた10kg容量の洗濯機!!

子どもたちも興味深々。

帰省して遊びにきてくれていたもじの子も加わり、

ギャラリー多めの中を、店長ともう一人の店員さん(このかたも昔っから)がでっかい洗濯機を搬入。

あーついに来たよ、10kg洗濯機。

 

店長が蛇口と洗濯機ホースのセッティングを慣れた手つきでしてくれ、

さすがだなーと思って見ていると、

長男も同じ気持ちだったのか、店長の仕事をずっと見ています。

二層式の洗濯機がわが家にきたときのこと、私も覚えているけど、

長男の心にも、思い出として残るのかもしれないなー。

 

「どーれ、水が出っかな~」

と店長がスイッチを押すと、

ぐあん、ぐあん、と底の羽根が回った後に

ジャジャーーーーと水が。

子どもたちから歓声(笑)

あー、子どもって素直でおもしろい。

 

私はその夜、夜中に授乳で目が覚めたあとに

「明日の朝は、あの洗濯機で初洗濯だ!」

と思ったらワクワクして、なんか久しぶりに子どもみたいに心が踊りました。

あー私も単純。

 

実際使ってみたら、10kgってすごいです。

6人分の1日の衣類+布オムツ10枚+布団シーツ1枚

これが余裕でいけます!

すっげーーーー

しかも、10年のあいだに技術は進歩したらしく、

風呂水の吸い上げもすごい静か。

洗濯しているあいだの音ももちろん静か。

 

子どもたちが部活に明け暮れる時代がきても、

これなら大丈夫!!