「練習日、決まりましたか~?」
と明るい笑顔で話し合いの輪に戻ってきた担当の先生。
ううっ 先生っ!! 練習日どころじゃないんですってば!!
とその明るい笑顔にむしゃぶりつきたい気持ちをぐっとこらえながら
「あのですね・・・・ ”やっぱハンドベルやろーよー”って声が今奥のほうからあがって・・・・」
とリーダーと私がだいぶ低いトーンで報告すると、
先生は「ええっ!!」
と10cmくらいのけぞりました。
あ、先生も飛ばされましたね。
私はさっき3mほど吹っ飛んだんです~。
これを読んでいる方々は私のことをご存知ですから、
私がどこの場に出ても、
だいたい面白おかしくお梃子となって、ごはんの上下をかき混ぜる杓文字のような役をしいるのをおわかりでしょうが、
今回ばかりはさすがの私も、初めて会うような人ばかりで名前と顔も一致しないような場。
しかも自分が出した案があるだけに、
「あのひと、自分の案を通したいって思ってるんじゃないの~」
なんて思われても困るし・・・という余計な気持ちも浮かんだりして、
周りの様子をうかがうばかり。
私は練習日が少ないほうがいいと思って提案しただけなんだけど、
みんなはどー思ってるのかな???
完成度が高いほうがいいの?
人前で歌をうたうなんてほんとはみんなイヤ??
などなど様々な気持ちが入り混じってしまい、
うまく笑いにからめて2案をまとめることができそうになく、
情けないけれど今にも泣きだしたい気持ちでいました。
「みなさんあの・・・3日も練習日を調整できますか? 」
とそれとなく聞いてみるも、
みんなハンドベルママに遠慮があるのか気配を消すばかり。
おーい、うんとかすんとかないのかよー!!
アイコンタクトでもいいからー・・・下向いてスマホいじるのやめてよー!!泣。
ぜんぜん、思っていることが読めないよー!!
「こういう場合、どうしたらいいんでしょう・・・?」
とリーダーが先生に助け舟を求めたところ、
「・・・・う~ん、多数決・・・でもいいですけれど・・・」
と自信なさそうに答える先生。
そーね、多数決か・・・。
「あ、そうだ、ハンドベルは借りられるのかな」と私。
「そうそう!!!そうですね!」とリーダー。「そこ大事ですねっ!」
「ちょっと、主任に確認してみます!」
と奥に引っ込む先生。
主任=現場でトップの先生です。
その間、私たちの気持ちとはまったく通ずるところがないらしく、
ハンドベル案のママ2名は近々あるらしい小学校の授業参観の話でご歓談・・・
そんなものだよね。
あーまいったな。
なんかまったく別の他の案でまとめるしかないのかな、
どーしましょうか、
と小声でリーダーと二人で逡巡しているところに先生が戻ってきて
「主任に確認しましたら、
ハンドベルは子どもたちが使うかもしれないので、
すみませんけど今回は・・・・」
あーーーーーーよかったああああ!!!!
心の中で私とリーダーは叫んだに違いありません(笑)
なんだか”大人の発表会”になりそうな雲行き怪しい状況を聞きつけた主任もすぐに来てくれ、
「手あそび、いいんじゃないかな♪
手遊びって子どもたちとっても大好きなので~、
一回目はお母さんやお父さんがステージでやってみせて、
二回目は、じゃあみなさんもいっしょにーって
いっしょにみんなでやったらとっても盛り上がって喜ぶと思うんだよね~!」
主任!主任~~~~~!!!!
飼い主に全身全霊で飛びつく犬のように主任に抱きつきたい気持ちにかられながら、
私はつとめて平然を装い
「そんなわけで・・・・ よろしいでしょうかね?」
と場を見回すと、なんかホっとした空気が感じとれたので
リーダーと二人、胸をなでおろしました。
大人の話し合いをまとめるのって、
ほーんと大変!
と思いながらなんとか練習日までまとめて解散。
私の隣の席に座っていたママさんが、みんながいなくなったあとにそっと
「簡単なものに決まってほんとに良かったです!!
できること協力しますから・・・・!!」
と、連絡先を交換をしてくれました。
これには感激。
今までは知り合いでもなんでもなかったママさんと、ココロが繋がった・・・!
駐車場に向かう園庭で中学時代からの同級生と会いました。
彼女も同じグループで、さっきの話し合いの場にいたので、
「お疲れ様!! 色々どうもありがとうね、赤ちゃんいて大変なのに・・・」
とねぎらってくれました。
そうか、ちゃんと人はみてくれているんだな。
翌朝に娘を送って行った際には
「昨日はほんとお疲れ様でした!頼りにしてますっ!」
と他のママさんからも声をかけてもらいました。
そっかー!ありがとう!!
よし、がんばるべ!!
発表会の様子は・・・・ぜひ見に来てください(笑)