長男に「本読んで」
と久しぶりに言われ、
そーいや自分で文字が読めるようになってから、
読み聞かせってしてあげていなかったなあ~
と思いました。
下のきょうだいたちも聞きたいかな?
と思い、
久しぶりに張り切って読んであげることにしました。
まず持ってきたのは「注文の多い料理店」。
あの長~いお話を読み切って、
お次のリクエストは「蜘蛛の糸」。
アクタガワの書く地獄の様子に、かたずをのむ娘。
そーだぞー地獄はこわいもんだ。母ちゃんも行ったことないけど。
そして「もういっこ読んで」、と子どもたちが持ってきたのは一寸法師。
お椀の舟に箸の櫂、針を刀に、のあれですね。
「むか~しむかしあるところに・・・・」から始まり、
「(かくかくしかじか、色々あって)・・・・・・大きくなった一寸法師はおひめさまとけっこんして、しあわせにくらしましたとさ。おしまいっ!」
と本をとじたら長男が、
「あれっ! そんで一寸法師はどうやって家に帰ったんだろう?」
と小首をかしげました。
「えっ、でもお姫様と結婚もしたし、実家には帰らなかったんじゃないの?」
と私。
「・・・・・せっかくせっかく背も大きくなったっていうのに、
おとーさんにも、おかーさんにも姿を見せてあげなかったんだね・・・・」
と悲しそうに言う長男に、
私はびっくりやらおかしいやら・・・。
長男、存外に親孝行な心の持ち主?! と思わされた一言でした。
忙しさに追われるあまり、
読み聞かせというのもしてあげられていなかったけれど、
声音まで変えてサービス満点で読む母に、
傍らでしっかり引き込まれていく子どもたちの様子を見ながら
「ふふふどーだ、おもしろいだろー」と心の中で自己満足のワタシ(笑)
たまには本気の読み聞かせもいいもんだ!