イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

はたらく父ちゃん

ここ数日、子どもたちがお世話になっている保育園の、

園庭の剪定に入らせてもらっていました!

連休の間から入っていたので、

子どもたちも家にいて私はまともに手伝いには行けず。

でも、昨日は最終日で枝ゴミの搬出と掃除があったため、

私も三男をおんぶで参戦。

 

枝ゴミは、地域のクリーンセンターへ持ち込んで処分します。

ちなみに1キロあたり20円です。

当初、買ったばかりの軽トラくんで運搬・・・・

と思っていましたが、

枝は1t弱出る見通しとなり、

とても5往復で間に合うかどうかという具合になってしまったので、

結局、ダンプを借りました。

 

クリーンセンターへの運搬は、

今後別の現場で軽トラで私に頼むこともあるかも、と父ちゃんが言うので、

見学のためいっしょにダンプに乗り、ついていくことになりました。

私が行くとなると、もれなく三男もついてきます。

そんなわけで、2tダンプの助手席にチャイルドシートを取りつけて、

若干2カ月の三男は初ダンプ!

「これ、二男が乗ったら大喜びだっただろうにねえ」

と言いながら、

私は運転席の父ちゃんとチャイルドシートに挟まれ

真ん中のシートに乗ってクリーンセンターを目指しました。

 

車の中で、久しぶりに会話らしい会話をしながら片道20分。

天気も良く、道もスイスイ。

 

ときどきブログに書いているとおりここ1カ月以上、

父ちゃんは休みもなく、

帰宅しても疲れていて口数も少なく、

そんなわけでまともな会話という会話をしばらくしていませんでした。

会話らしい会話・・・と考えてみたら、

産前に子どもたちがバタバタと伝染病にかかったりとか、

産後はもちろん忙しくて、

なんだかんだと3カ月以上、

父ちゃんとまともな話をする機会なんてなかったかもしれません。

 

私はこのところ疲れから自分の体調がいまひとつだったこともあり、

仕事ばっかりして機嫌もあまり良くない父ちゃんに不満がありました。

軽トラを買うにあたっての書類やお金の準備も全部私が奔走したし、

その他、その時々に出る雑用的なホームセンターへの使いっぱしりも全部二つ返事で引き受け、

用事を頼まれれば、なんでも屋みたいに雑用をこなしていたのです。

にも関わらず、父ちゃんからはありがとうの一言もないということに、

心の中ですご~くすご~~~く不満がたまっていました。

私の労働力、タダだと思ってんじゃないの?!

家にいるんだからこのくらいやれよ、とか思っているんじゃないの?!

家族のためにこんなに日々がんばってるのに、なんの評価もされないなんて、私って損してる感じじゃない!?

などなど・・・・

口には出さなくても、心の中で不満が膨れて胸につかえていました。

「ありがとうの一言はないのか!!!」という気分を抱えたままの1カ月。

言えばぜったいケンカになると思っていたので、

言うこともできぬまま・・・

父ちゃんの機嫌のいい時を見てそれとなく伝えるつもりでいながら、

一向に父ちゃんの機嫌は良くなる気配がなく、

先日、試験に合格したときはさすがに上機嫌そのものだったけれど、

そんなときにこれを言ったらお祝ムードに水を差すようではばかられ、

結局言えずじまいの不満、不満、不満。。。

 

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昨日いっしょに車に乗っていたとき、

「あのバイク屋、店の前いつも汚ねえ」とか、

「ここのコンビニよく潰れねえよな」、

だとかたわいもないことを父ちゃんが話しかけてきて、

そうだねー とか、昔からだよね、とかいろいろ話しているうち、

「あれ?私と父ちゃん、見ている場所がいっしょだな」

と思ったのです。

目の付けどころがいっしょ。

そうそう、私もそう思っていたんだよ、

と思うポイントを言ってくるのです。

そう、学生時代からずっと、

私と父ちゃんは笑いのツボがいっしょでした。

しばらく忘れていたけれど、なんだかそのことを思い出したのです。

 

あの学生時代からもう10年も経っちゃったんだなーと思ったら、

ダンプに乗って枝ゴミを運んでいる自分たちが、

すっごい遠くまで来たような気分になりました。

しかも傍らには4人目の赤ん坊。

あのとき、将来は植木屋になっていて、しかも子どもを4人も育てている自分たちを誰が想像したでしょう。

本人たちだって、まわりの人たちだって、

誰一人そんなこと思いもしなかったはずです。

あー、本当に人生ってふしぎ。

 

 

借りてきた乗り慣れないであろうマニュアル車の2tダンプを

苦もなく乗りこなす父ちゃんの姿を横目に見ながら、

「しばらく忘れていたけど、やっぱりこの人すげえ

 毎日こうやって仕事しているんだな・・・」

と口惜しいながらも心の中で思ってしまったのです。

(だって私は免許はAT車限定ですから(笑))

 

このところまともな会話がなかったため、

なんとなく別の方向を向いているような気分で過ごしていましたが、

じつは私がすねてそっぽを向いていただけだったということに自分自身で気が付き、

自分の小ささにちょっとはずかしくなりました。

私は、自分ばっかりががんばっているんだと、

なんだか思いこんでいたんだなあ。

当たり前だけど父ちゃんもこうやって外でがんばっていたんだよね、

そう思ったらいつも家族のためにがんばる父ちゃんに、

「父ちゃん、いつもがんばっているよね、おつかれさまね!」

と自然に口から出て来ました。

 

子どもって、働く父ちゃんの姿を見る機会があまりなかったりして、

父ちゃんが「いってきまーす」と家を出たあと、

日々どうしているのかあまりよくわかっていなかったりしますが、

それとおんなじ現象が私にも起こっていたんだなーと感じました。

頭では、”屋外で力仕事している父ちゃんは大変”とわかっているつもりでも、

帰宅していつも疲れていて機嫌も悪くて、

雨でもお構いなしでどんどん作業着を洗濯機にぶちこんじゃって「干しといてくれよな」だなんて(雨の日は臭くなるし乾かないって!!!)、

しかも靴下なんかいつも裏返しで、

ときどきポケットから、お客さんから帰りがけにいただいたのか、

おせんべいの個包装の袋なんか出てきて、いっしょに洗っちゃったりして(中身は空ですが)、

なんか、やなかんじ~~!!って思っていたのです。

 

でも久しぶりに現場でいっしょに仕事をしてみて、

その大変さがわかればわかるほど、

小さいことで怒っちゃって、わるかったなあ、

疲れていたら、ポケットにせんべいの個包装袋くらい入っていても、忘れちゃうよね、

靴下だって、脱ぎ捨てたい日もあるよね、

なんて思ったり・・・・。

 

「父ちゃんと私、二人で現場で仕事する日があと10年後には来るのかなー」

とつぶやいたら、

「おめえ、10年後まで何してる気だ!! もっと早く現場出てこい!!」

と言われました(笑)

10年経ったら長男が17歳。

「44歳になった母ちゃんなんかよりずっとずっと、高校生の長男のほうがつかえるよ」と二人で笑いました。

 

父ちゃん、いつも手抜き弁当でごめん!

米8、おかず2でも文句言わずからっぽにしてきてくれてありがとう、

しかもいつも弁当箱セルフで洗ってくれて助かってます!!