イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

高い買い物

昨日は雨だったので、子どもたちを本屋へと連れて行きました。

帰り際には、ぬりえでも買ってあげようかな?と思っていた母。

居間はすでにもう、午前中に暴れ尽くした感たっぷりで、

夕方~夜は、もうぬりえでもしておとなしくしていてほしい・・・という大人の勝手な作戦です。

 

さて、娘はお決まり「アナタと雪のジョン」のぬりえ。

長男には、ニンニンジャーかしらね、トッキュウジャーは終わったしね、

と勝手に思っていたのですが・・・・

長男の口から、思わぬセリフが。

「おれ、ぬりえいらないから本が欲しい・・・。」

?!

何の本かしら・・・

さっきあなた、大人のテッチャンが読むようなコーナーにいたよね確か・・・。

不安は的中。

大人の鉄道好き向けのコーナーにあった「蒸気機関車完全名鑑」。

全国のSLが、静態・動態に限らずほぼすべて網羅されていて、

うちから比較的近くにある公園に保存されている、

名もなきようなSLまでもが掲載。

さらに、長男が「八ヶ岳にいるときに見たことある」

と突然に言い出したページ、

良く見るとほんと、八ヶ岳の地元小学校校庭に静態保存されている、

地味~なSLまでもが載っているではありませんか。

こりゃ、たしかに内容はすごいわ。

 

「これがほしい」、とのたまう長男。

チョット待て!

ぬりえは200円だが、その本は・・・2590円だよ!!

 

それは今日は買えないな、

誕生日でも、クリスマスでもないしね・・・と母が言った瞬間、

うわーんと泣き出して、床につっぷしてしまった長男。

おそらく彼にも、「買ってもらえないだろうな予感」はたっぷりあった、

そしてやっぱり的中しちゃった、という悲しみが全身から・・・・。

 

どうしよう。

泣きに負けて買い与えるってのはどうなんだろうか・・・その手には今まで一切乗ってこなかったし・・・

でも、こんなに欲しがるのも珍しいな・・・

よっぽどほしいんだろうなあ。

 

これまでは、どうしても欲しいものがある場合、

お手伝いハンコというものを貯めてもらっていました。

目標のハンコ数に達すると、買ってもらえるという労働システム。

でも、今日は、欲しいものを先に見つけてしまい、

たしかにレアそうな本なので、もしハンコを貯めている間に売れてしまった場合はちょっと厄介そう。。。

そして母は例外的に今回、本を先に買ってやることにしました。

3月中毎日、お風呂そうじをすることを条件に!

 

思えば、昆虫図鑑や宇宙の図鑑が欲しい!とねだられれば、

そうか、では教育的価値があるのでよろしい、2500円だけど、まあ図鑑だししょーがないよね、

と無条件で買ってやるに違いない私。

でも、彼は昆虫も宇宙も、今はさほど興味なし。

彼の好みは鉄道一色!

 

前に、だいすきな絵本作家のかこさとしさんが、

子どもも、そのうちに興味が深くなると子ども用の昆虫図鑑では物足りなくなって、

5歳くらいになると、まるで専門書と思われるような本を喜んで手にとるようになったりします、

というような内容のことを、本のあとがきに記していたことがありました。

まさに、今、そうなんだなー・・・と、帰路の車を運転しながら思ったのでした。

 

帰宅し、舐めるようにページに食い入る長男。

そして「ああ、これでまた違うSLが描ける」とうれしそうに言ったのです。

・・・・・!!

なるほどね!

家にあるSLの本に載っているのは、もう描きつくしたのか。

たしかに、先月もおか号を見て以来、大学ノート1冊分描きつくしたよね。

絵描きさんは、「ちがうポーズのモデル」をお探しだったようです。

最初に欲しいと言われたときに、「どうして欲しいの?」と一瞬立ち止まって、

理由を聞いてやればよかったな・・・とちょっと反省。

 

ああ、それにしても高い買い物だったな。

知的好奇心のために・・・、教育的一環で・・・、

色々考えてみるけど、やっぱり2500円は高いヨ(笑)