郵便局に所用あってでかけたところ、入口のATMで外国の男性二人連れがまごまごしていました。
日本語のガイダンスがわからなくて困ってるのかなと思いながら様子を見ていましたが、
どうやらATMで暗証番号を間違えて使えなくなったような雰囲気でした。
月曜日の窓口は混み合っていて、たくさん人がいるのに、みんな、見て見ぬふり。
局員さんも、知らないふり。
「日本語話せますか?」と声をかけてみました。
一人は少し話せる様子。
もう一人はまったく話せない様子。
「もしかしてパキスタンの人ですか?」と確信を持って尋ねてみました。
yes!という返事。
「私、パキスタン行ったことあるよ、何で困っているの?ヘルプしてあげます。」と声をかけ、私のへたくそな英語でやりとり開始。
私の予想したとおり、「シークレットナンバー ブロック!」というトラブルだったようで、
ATMではシークレットナンバーを3回間違えるとストップ、IDカードがあれば窓口で間違いをクリーニングしてくれ、とりあえずあと3回、暗証番号をトライできる、
思い当たる番号はないか・・・などなど、
とりあえず説明してみました。
混み合う郵便局の窓口で、パキスタンの男性二人連れに話しかけ、子ども二人連れてとなりに座り、フレンドリーにする私に、周囲の視線が痛いほど。
いや、でも待ってよ、
みんな無視しすぎだよ!!!!明らかに困ってたのに!
自分がパキスタンを旅したのは何年前だったっけ、と、彼らと話しながら考えていました。
12年前だと気づき、びっくり。そのあいだに、治安も社会情勢もずいぶん変わりました。
でも、私は二十歳のときにパキスタンへ行ったからこそ、中近東の人に変な先入観を持たないでいられるんだな、と思います。
かつて郵便局の窓口で働いていたときも、来る外国人ほとんどが友達でした(笑)
強烈だったのはフィリピンのオカマちゃんの「紀香(ノリカ)」。すごい大柄で、金髪で、化粧もバッチリ!服はもちろん女性ものですが、男性なのは間違いない!でも、スペイン語と英語、母国語を難なく話すすごい人。おもしろかったです。
ブラジル人も多い土地柄だったので、ポルトガル語もほんのすこしだけ覚えました。いろいろ小さいプレゼントをもらったりもして、とても楽しかった思い出です。
窓口で呼ばれるのを待っている間、日本語が上手なほうの友達が外へ行ってしまいました。
どうも、忙しいし待ちきれないからお前一人で待て、とのこと。
さて、日本語のわからない彼は残されてかなり不安そう。
私の番号札をのぞきこみ、「いっしょに待ってくれるか?」というニュアンスのことを話したので、いいよ、と言ってパキスタンのことをおしゃべりして待ちました。
山がきれいなこと、チャイがおいしかったこと、パキスタンの人はみんなフレンドリーだったこと・・・などなど。
娘の顔を見て「ネーム イズ?」と質問。
「she is Taechan」
二男を見て「ネーム?」
「he is syu-chan」
タエチャン! シューチャン! と名前を呼びながら、かわいがってくれました。
パキスタンの人は、みんな子ども好きだったことを思い出しました。
間もなく彼の番号札の番が来て、いっしょに窓口に行って、暗証番号を3回間違えたようなので、証明書類を窓口に出すように彼に説明しました、日本語が通じないようだから、途中まで手伝いますと年配男性の局員さんに伝えたところ、「この人、さっきからいるんだよ!」との言葉!
その上信じられないほど邪険に扱うので、ものすごく腹が立ちました。
つっけんどんに用紙を渡し、「ここ!名前!ここ!住所!わかる?!」
日本語もわからない彼に、日本語しか書かれていない用紙を説明なしで渡して、戸惑う彼にちがう!ダメ!と連呼。局員さん、明らかにイライラと怒っています。
日本語の話せるほうの友達が戻ってきました。
あなた日本語話せるから大丈夫だね?と言ったら、うなづいてくれたので、私は外へ出ました。
私は英語は本当にへたくそだけど、やりとりできました。
外国の旅行も、このへたくそな、上達しない英語でどこへでも行っちゃったし・・・
結局、伝えようとする気持ちこそが問題なのであって、
それは、日本語どうしでも同じなんじゃないかと思います。
伝えようと思わなければ、考えや言葉なんて、相手に通じないんですよ。
それにしても、あのおじさん局員!
あんた、困っていても誰も助けてくれないからね!!
世の中は因果応報なんだぞ!